なぜ女性に冷え性が多いのか?原因と改善方法について紹介
「暖かい部屋にいるのに手足が冷たい。」
「夏冬問わず体が冷えている。」
女性に多く聞かれる冷え性の悩み。
冷え性によって体の様々なところに不調がおこることも。
今回は冷え性で悩む方に向けて、
その原因や症状、改善策について紹介します。
冷え性とは
体の血流が悪くなることで、手足が冷たくなったり、体全体が冷えている状態のことを指します。冷え性の悩みは特に女性の方に多く聞かれますが、一体なぜでしょうか。

女性に冷え性が多い理由
1.筋肉量が少なく、脂肪が多い
筋肉には熱を生み出す働きがあります。その熱によって血液が温まり、その温まった血液が全身を回ることで人は体温を保つことができます。女性は男性と比べて筋肉量が少ないため、体の中で熱を生み出しにくいのです。
また、女性は妊娠・出産のときに身体を守れるように、男性よりも脂肪が多く付いています。脂肪は一度冷えると温まりにくい性質をもっており、このことも冷えの原因となってくるのです。
2.女性ホルモンバランスの変化
女性は、月経や妊娠、出産、閉経といった身体の変化とともにホルモンバランスも大きく変化します。女性ホルモンと自律神経は同じ大脳の視床下部でコントロールされています。そのため、ホルモンバランスが乱れると自律神経の乱れにもつながります。
自律神経には呼吸、消化、血管の働き、体温調節など人が生きる上でとても重要な役割を担っています。自律神経が乱れることで体温調節がうまくできなくなったり、血行不良を起こすことで体の冷えが生じます。
3.ストレス
ストレスも自律神経の乱れと大きく関連しています。ストレスを感じると、自律神経の中の交感神経が優位になります。それにより血管は収縮し血行が悪くなり、血液(熱)が身体の末端まで行き届きにくくなります。そして手や足先が冷えやすくなります。
4.ファッション
おしゃれのために薄着をすることが身体の冷えの原因になる他、タイトな服や下着を着ることで体が締め付けられ、血行不良を招き、冷えの原因となる場合があります。
5.ダイエット
ダイエットで偏った食生活をおこなうことで、ビタミン・ミネラル・タンパク質が不足すると体内で十分なエネルギーを作ることができず、熱が作り出せなくなり、体も冷えやすくなります。
6.スイーツ好き
女性は特にスイーツ好きな方が多いのではないでしょうか。スイーツの中でも、白砂糖が多く使われているものは注意が必要です。白砂糖は血糖値を急激に上げる役割があります。血糖値があがると一時的に体温は上がるのですが、体は急に上がった血糖値を下げようとします。それに伴い、体温も下がってしまいます。これが繰り返されることで冷えにつながっていきます。
また、白砂糖を摂り過ぎると糖質を分解するためにビタミンBがたくさん使われます。ビタミンBは、赤血球を作るために必要なもので、不足すると血液がどろどろになります。その結果、血行不良となり冷えを引き起こします。

3. 冷え性によっておこる不調
冷え性があることによって、体に様々な不調を引き起こします。
肩こり、腰痛、関節痛
めまい、耳鳴り、頭痛
風邪をひきやすい
食欲低下、胃もたれ
寝起きが悪い、熟睡感がない
だるさ、疲れ
イライラ、不安感
月経痛、月経不順
低血圧
便秘、下痢、腹部膨満感
顔のくすみ、肌荒れ、目の下にクマができやすい

冷え性の4つの種類と改善方法
冷え性の種類は、主に4つに分けられます。
①.全身型:全身が冷えるタイプ
②.内臓型:内臓が冷えるタイプ
③.四肢末端型:手足が冷えるタイプ
④.下半身型:下半身が冷えるタイプ
この4つの冷え性のタイプそれぞれの特徴と改善方法について紹介します。
①.全身型:全身が冷えるタイプ
ストレスや生活習慣の乱れで自律神経に影響が出ることにより、血流が悪くなり、体全体に冷えを感じます。また体力の低下が原因でも起こります。
<特徴>
・常に体温が低い
・集中力がなくイライラする
・食欲不振やだるさがある
・目の下のクマや肌荒れがある
<改善方法>
全身型のタイプの場合、生活習慣を見直すこと、また外側・内側の両方から体を温めることが大切です。
・体力の低下(基礎代謝の低下)が原因の場合、食事量を増やすことで身体の熱を生み出すことができます。また、ショウガ、ネギなどの身体を温める食材を積極的に摂りましょう。
・熱を生み出すには、食事だけでなく適度な運動を行う必要があります。ストレッチやウォーキングなど、軽い運動を取り入れてみましょう。
・自律神経の乱れを治すには、十分に睡眠をとること、夜にきちんと寝る習慣をつけることが大事です。
②.内臓型:内臓が冷えるタイプ
自律神経の乱れ、ストレスが原因で冷えがおこります。内臓に血液がうまく行き届かず、内臓(体の内部)が冷えますが、体の表面は温かい状態になります。手足は温かいため冷えに気づかないこともあります。
<特徴>
・手足や体の表面は温かく、お腹は冷えやすい
・厚着をしているのに冷えを感じる
・寒い場所で下腹部や太もも、二の腕の冷えを感じやすい
<改善方法>
ストレスをためない生活を意識することが一番大切です。
・自律神経のバランスを整えるためには、体を動かすことが大切です。
・内臓を温めるには、白湯などを飲み内側から温める必要があります。40~50℃の温度が適温とされています。一日数回に分けて飲むといいでしょう。
・腹巻やカイロでお腹を温めるのも効果的です。
③.四肢末端型:手足が冷えるタイプ
ダイエットなどで食事量や栄養が不足したり、運動不足などが原因でおこります。体を温めるために必要な熱を生み出すエネルギーが足りず、手足の先まで血液が行き渡らないため、手足がとても冷たくなります。
<特徴>
・手足の先が冷える
・普段あまり汗をかかない
・寒い場所で手足の先から冷えてくる
・夕方になると足がむくみやすい
<改善方法>
・食事量、栄養の見直し: 熱を生み出すためにはタンパク質が必要です。その他、プルーン、ドライフルール、黒ゴマなどの黒い食材も積極的に摂るようにしましょう・
・体幹を温める: 手足を温めるだけでは改善しないことが多いです。お腹や腰など体幹をしっかり温めることが大切です。
④.下半身型:下半身が冷えるタイプ
お尻やふくらはぎの筋肉のこりによる血行不良、また運動不足による下半身の筋力低下が原因でおこります。上半身には血が巡るため、顔がほてったりしますが、下半身は血の巡りが悪く冷えやすくなります。
<特徴>
・手は温かく、足が冷たい
・頭痛や肩こりがある
・顔がほてりやすく、上半身に汗をかきやすい
・寒くなると足先やふくらはぎから冷えてくる
<改善方法>
下半身の血流をよくすることで、冷えを改善できます。
・下半身を中心にストレッチや筋トレを行いましょう。
・長時間座りっぱなしになるのを避け、定期的に立ち上がったり、足を動かしたりしましょう。
・下半身浴で、下半身をしっかり温めましょう。
冷え性のタイプは、必ず1つのタイプだけに当てはまるわけではなく、2つ以上のタイプが混合していることもあります。いくつかのタイプにあてはまる場合は、考えられるタイプそれぞれに対し、改善していく必要があります。

↑合わせて読みたい関連記事
【タイトル名】
下記、見出しと本文の繰り返し。
まとめ
ただの冷え性だと思っていたら、他に病気を抱えている場合もあります。
特に下半身の冷えがある場合、子宮周りの血流が滞り、女性特有の病気を引き起こす原因となります。
・子宮内膜症
子宮内膜という組織が子宮の外で増えてしまう病気です。生理の時に、卵巣や腸など子宮以外の場所で出血が起こり、卵巣や卵管、腸が癒着します。下腹部痛や腰痛などの症状があり、不妊の女性の30%程度が子宮内膜症を合併しているといわれています。
・子宮筋腫
子宮の壁の中に発生する良性の腫瘍で、月経痛、頻尿、便秘、腰痛などの症状が出てきます。また、子宮筋腫によって子宮の内腔がでこぼこになると不妊や流産の原因となることがあります。
・月経前症候群(PMS)
月経前のホルモンバランスの変化によって自律神経が乱れ、体に冷えが生じる場合があります。冷えると体の血流も悪くなるため、頭痛や肩こり、腹痛などさまざまな症状が出てくるのです。
また、冷えの他に症状がみられる場合は、以下の病気が潜んでいる可能性があります。
・膠原病
免疫機能の異常が起こり、自分の身体を異物として認識してしまい、それを排除しようと自己を攻撃してしまう病気です。関節リウマチはその代表となる病気です。冷えの他に、手足の先がピリピリ痛んだり、白・紫に変色したりします。
・甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの作用が低下することで、身体の冷えの他に、疲労感、むくみ、体重増加、記憶力低下などの症状が現れます。
・閉塞性動脈硬化症(ASO)
動脈硬化によって、血行不良が起こり血管が詰まってしまう病気です。患者の約50%が心疾患、約20%が脳血管疾患を合併するとされています。足の冷えの他に、だるさ、疲労感、こむら返りなどの症状が現れます。
体の症状や生活習慣を見直してみよう
自分では気づかないうちに冷え性になっており、体の不調を招いている可能性もあります。
今回ご紹介したように、冷え性には様々な原因が考えられます。また冷え性のタイプも人によって異なるため、自分の冷え性の症状や原因を把握しましょう。日々の生活習慣を振り返りながら、自分に合った改善方法をとりいれてみてください。

Cortisパーソナルジム副店長進藤弘暉
当ブログをご覧いただきありがとうございます。
皆様、こんにちは!!
今回は何故女性に冷え性が多いのか私なりに分析してブログの記事を書いてみましたがいかがだったでしょうか
少しでも皆様に役に立てるように精進してまいります