「炭水化物は太る」と減らしすぎてトレーニングのパフォーマンスが落ちていませんか?グリコーゲンと炭水化物の科学を解説します。
目次
グリコーゲンとは何か
グリコーゲンは、糖(ブドウ糖)が多数つながった多糖類で、筋肉・肝臓に蓄えられるエネルギーの貯蔵形態。筋グリコーゲン:筋肉内に蓄えられ、筋肉収縮のエネルギー源として使われる(肝臓のグリコーゲンとは異なり血糖上昇には使われない)。肝グリコーゲン:血糖値の維持に使われる。グリコーゲン1gにつき約3〜4gの水と一緒に蓄えられる→炭水化物を減らすと体重が急に落ちるのはグリコーゲン+水の減少。
高強度トレーニングとグリコーゲン
高強度(70%1RM以上)の筋トレ・スプリント・HIIT:主なエネルギー源→筋グリコーゲン(ATP-PCr系・解糖系)。グリコーゲン枯渇→パフォーマンス低下・疲労感増大。低〜中強度の有酸素運動(ゾーン2程度):主なエネルギー源→脂肪(β酸化)。低強度では脂肪がメインだが、強度が上がるにつれてグリコーゲン依存が高まる。
目的別の炭水化物戦略
筋力・筋肥大を目的とする場合
- トレーニング前(1〜2時間前):消化の良い炭水化物(バナナ・おにぎり等)でグリコーゲン確保
- トレーニング後:炭水化物+タンパク質でグリコーゲン補充と筋タンパク合成を促進
- 1日の摂取量目安:体重×3〜5g(トレーニング量に応じて)
体脂肪減少を目的とする場合
炭水化物を極端に減らすと高強度トレーニングのパフォーマンスが低下→筋量の維持が困難になる可能性がある。推奨:炭水化物をゼロにするのではなく、トレーニング時間帯に集中して摂取し、非トレーニング日は少し減らすというサイクリング的アプローチが有効。
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