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RPE(主観的運動強度)の科学|Borg Scale・sRPE・内的外的負荷・トレーニング管理を保土ヶ谷のジムが解説

2026 6/08
トレーニング基礎知識
2026年6月8日

「今日のトレーニングはどれだけきついか」——主観的運動強度(RPE)の科学とトレーニング管理への応用を解説します。

目次

RPE(主観的運動強度)とは:Borg Scaleの誕生

RPEの定義:Rate of Perceived Exertion — 運動中に感じる「きつさ・しんどさ」の主観的評価スケール。Gunnar Borg(スウェーデンの心理学者)が1982年に開発。元々の Borgスケール(6〜20):6(全く楽)〜20(最大限にきつい)。6〜20の範囲が心拍数60〜200bpmとほぼ対応(数値×10 ≒ 心拍数)。改訂版CR-10スケール(0〜10):0(全く楽)〜10(想像できる最大限の強度)。最大値のラベルを「絶対最大」として11以上を開放(0〜∞のスケール)。より直感的で広く普及(スポーツ科学・一般フィットネスでよく使用)。RPEの科学的根拠:筋肉からの求心性シグナル(筋の代謝状態・pH・温度)・心肺系の状態・脳内の中央調節器(Noakes の「Central Governor」仮説)が統合されてRPEとして知覚される。RPEは信頼性の高いパフォーマンス指標:熟練したアスリートほど自分のRPEと客観的パラメータ(HR・VO2・血中乳酸)が精度よく一致する。

内的負荷と外的負荷:トレーニング管理の2つの視点

  • 外的負荷(External Load):トレーニングの「物理的な量」。重量(kg)・セット数・反復回数・走行距離・ペース・パワー出力(ワット)。測定:ウェアラブルデバイス・GPSトラッカー・パワーメーター・スピードメーター。例:「スクワット100kg×5回×3セット」は外的負荷
  • 内的負荷(Internal Load):外的負荷に対する「身体の反応」。心拍数・血中乳酸・RPE・酸素消費量(VO2)。測定:HR(心拍数)モニター・血中乳酸測定・RPE記録。重要性:同じ外的負荷(同じペース・重量)でも、疲労状態・体調・環境(気温・湿度)によって内的負荷は異なる。「外的負荷だけでトレーニングを管理するのは不完全」
  • sRPE(Session RPE:セッション主観的強度):セッション終了30分後にそのセッション全体の「きつさ」を10スケールで評価。Foster et al.(2001):sRPEにトレーニング時間(分)を掛けた「トレーニング負荷(AU:任意単位)」が内的負荷の実用的指標に。例:RPE5×60分=300AU。週間・月間の累積トレーニング負荷をモニタリング→オーバートレーニング予防・負荷の計画的な増減管理に活用。プロスポーツ(サッカー・ラグビー・バスケット等)のコーチングスタッフが採用

RPEとレジスタンストレーニング:RIR(反復余裕力)の活用

RIR(Reps In Reserve):あと何回できるか(余力の推定)。RIR 0 = 限界(オールアウト)。RIR 2 = あと2回できる余力がある(RPE 8相当)。RIR 3〜4 = 中程度の余力(RPE 6〜7相当)。RPEとRIRの対応(Zourdos et al. 2016等):RPE 10 ≒ RIR 0(限界)。RPE 9 ≒ RIR 1。RPE 8 ≒ RIR 2。RPE 7 ≒ RIR 3。筋肥大へのRPEの応用:RPE 7〜9(RIR 1〜3)のゾーンでトレーニング→筋肥大に有効な高強度域を安全に管理。「毎セットオールアウト(RPE10)」は必要ない:疲労蓄積が過剰になるリスク(特に初心者・高ボリューム期)。Schoenfeld & Grgic 2019等のメタアナリシス:限界まで行わなくてもRPE 7〜8で十分な筋肥大シグナルが得られる。「疲れたかどうかより、あと何回できるかを常に意識する」という訓練アプローチ:長期的な一貫性(コンシステンシー)を高める。保土ヶ谷・和田町のcortisでは、RPEとRIRを活用した科学的なトレーニング負荷管理をご提供しています。

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