サルコペニア予防では、40代・50代から無理のない筋トレを継続し、日常の活動量・食事・休養を整えることが基本です。初心者なら週2回の全身運動から始め、痛みを我慢して続けないことが大切です。
更新日:2026年8月17日
「以前より階段がつらい」「重い物を持ちにくくなった」「運動していない期間が長い」と感じると、筋肉が減っているのではないかと心配になる人もいるでしょう。しかし、こうした変化だけでサルコペニアと判断することはできません。
サルコペニアは単に「筋肉が少ない」という意味ではなく、筋量や筋力などを複数の観点から評価する概念です。アジア人を対象とするAWGSの考え方も更新されており、2025年のコンセンサスでは50〜64歳の中年層にも評価の枠組みが広げられ、低筋量と低筋力を組み合わせて捉える方向が示されています。
この記事では、40代・50代の人が知っておきたいサルコペニアの定義、気づきのポイント、筋トレを始めるときの安全な考え方、頻度、食事・休養までを整理します。
この記事を読む前に
本記事は健康づくりのための一般的な情報です。サルコペニアの確定診断には医療機関での評価が必要であり、記事内のセルフチェックだけで診断することはできません。痛み、しびれ、息切れ、胸部症状、強い疲労、急な体重減少などがある場合や、持病・服薬・運動制限がある場合は、自己判断で運動量を増やさず医療機関へ相談してください。運動への反応には個人差があります。

サルコペニアとは?40代・50代が知っておきたい定義
サルコペニアは、年齢などに関連して起こる筋量や筋力の低下を評価するために用いられる概念です。「見た目が細くなった」「体重が減った」という情報だけで判断するものではありません。
アジアではAsian Working Group for Sarcopenia(AWGS)が診断・評価に関する考え方を示しています。AWGS 2019では、筋量、筋力、身体機能を組み合わせて評価する診断アルゴリズムが整理されました。たとえば握力、歩行速度、椅子から立ち上がる能力などが評価に用いられます。
さらにAWGS 2025では、サルコペニアを高齢になってからだけ考えるのではなく、生涯を通した「筋肉の健康」という視点が強調されました。50〜64歳にも診断の枠組みが広げられ、低筋量と低筋力の併存を診断の中心に置き、身体機能は重要なアウトカムとして評価する考え方が示されています。
40代だから「サルコペニア」と考える必要はない
この記事は40代・50代を対象にしていますが、「40代になったらサルコペニアが始まる」「筋力が落ちたからサルコペニアだ」と単純に考えるべきではありません。
仕事で座っている時間が増えた、運動習慣がなくなった、けがをきっかけに活動量が減った、食事量が変わったなど、筋力や体力が変化する背景はさまざまです。40代では将来の筋力低下に備えて運動習慣を整える「予防」の視点、50代では予防に加えて必要に応じて専門的な評価を受ける視点を持つと理解しやすいでしょう。
| 項目 | 確認される内容 | 自己判断で注意したいこと |
|---|---|---|
| 筋量 | 四肢を中心とした筋肉量など | 体重や見た目だけでは正確に判断できません |
| 筋力 | 握力など、力を発揮する能力 | 「最近力が弱い気がする」だけでは診断できません |
| 身体機能 | 歩行や椅子からの立ち上がりなど | 膝痛、腰痛、呼吸器・循環器の状態など別の要因も影響します |
| 診断 | 基準に沿って複数の情報を評価 | セルフチェックは受診や専門評価を検討する参考情報です |
サルコペニアが気になるときの兆候とセルフチェック
自宅でのチェックは「診断」ではありません。ただし、以前と比べて身体機能が変化していないかを振り返るきっかけにはなります。
たとえば次のような変化が重なっている場合は、単に年齢のせいと決めつけず、日常活動や運動習慣を見直してみましょう。
- 以前より階段を上がるのが大変になった
- 椅子や床から立ち上がるときに手を使うことが増えた
- 買い物袋など、以前持てていた物が重く感じる
- 歩く速度が以前より遅くなったと感じる
- 外出や歩行の機会が大きく減った
- 長期間ほとんど運動をしていない
- 意図していない体重減少や食事量の低下がある
特に最後の「意図していない体重減少」などは、筋肉だけの問題とは限りません。急な変化や体調不良を伴う場合には、トレーニングを始める前に医療機関へ相談することが重要です。
セルフチェックは診断ではありません
握力、歩行、立ち上がりなどは医療・研究領域でも評価に使われますが、測定方法や年齢区分、判定基準があります。家庭で試した結果だけをもとに「サルコペニアである」「問題ない」と判断しないでください。
なぜ年齢とともに筋力・筋量が低下しやすくなるのか
筋力や筋量の変化は、年齢だけで一方向に決まるものではありません。運動量、仕事内容、食事、睡眠、病気、けが、体重変化など複数の要因が重なります。
理由1.筋肉を使う機会が減りやすい
40代・50代では、仕事や家庭の役割が増え、「運動する時間がない」という状況になりやすい人もいます。通勤が車中心になったり、デスクワークが増えたりすると、意識しないうちに下半身や背中など大きな筋肉へ負荷をかける機会が減ることがあります。
そのため、サルコペニア予防を考えるときは「特別な運動を何時間もする」ことだけではなく、普段どれくらい身体を動かしているかを見る必要があります。
忙しさが運動習慣を途切れさせる原因になっている場合は、忙しい生活の中でトレーニングを継続するための考え方も参考になります。
理由2.筋力と筋量は同じものではない
「筋肉が減った=筋力が同じ割合で落ちる」とは限りません。筋力には筋量だけでなく、動作への慣れ、神経系の働き、フォーム、関節の状態など複数の要素が関係します。
逆に、トレーニングを開始して筋力が向上したからといって、同じ割合で筋量が増えているとも限りません。
サルコペニアのある高齢者を対象としたレジスタンストレーニングのシステマティックレビュー・メタ解析では、握力、膝伸展筋力、歩行速度などで改善が示された一方、四肢骨格筋量、骨格筋量、脚の除脂肪量については統合解析で明確な効果が確認されなかった指標もあります。筋量への効果は研究条件や対象者によって一定ではありません。
したがって、「筋肉を大きくすること」だけを目標にするのではなく、日常生活で必要な力や動きやすさを保つことも重要です。
理由3.休養や体調の影響を受ける
40代・50代になると、若い頃と同じトレーニング量が必ずしも適しているとは限りません。仕事による疲労、睡眠時間、過去のけが、関節の状態などを考えずに運動量だけを増やすと、継続できなくなることがあります。
筋トレは「毎日やればやるほどよい」というものではありません。同じ筋肉へ負荷をかけた後には休養を設けることも必要です。頻度について詳しく知りたい人は、筋トレを毎日行う場合の頻度と休養の考え方も確認してください。
サルコペニア予防を考えた筋トレの基本
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人および高齢者に対して筋力トレーニングを週2〜3日行うことが推奨されています。高齢者版でも週2〜3日の筋トレが示される一方、個人差を踏まえて強度や量を調整し、可能なものから取り組むことが基本とされています。
ただし、この「週2〜3日」は全員が必ず同じ内容を行うという意味ではなく、健康づくりのための一般的な目安です。
特に筋トレ初心者なら、最初から週3回以上へ増やす必要はありません。まずは週2回程度・全身を対象・余力を残す強度から始める方法が現実的です。
初心者は「限界まで追い込む」必要はない
筋トレというと、「もう1回もできなくなるまで行わなければ意味がない」と考える人もいます。しかし、40代・50代で久しぶりに運動を再開する場合、最初から強い筋肉痛が出るほど追い込む必要はありません。
たとえば10回行った時点で「あと2〜4回くらいなら正しいフォームでできそう」と感じる程度の余力を残します。運動に慣れていない時期は、翌日の生活や仕事に大きな支障が出ない量から始めましょう。
「余力を残す」は楽をするという意味ではなく、安全性と継続性を優先して、必要に応じて後から負荷を上げる考え方です。
大きな筋肉を中心に全身を使う
サルコペニア予防を目的にするのであれば、腕だけ、腹筋だけといった特定部位だけに偏らず、脚、臀部、背中、胸などを含めて全身を使うことを考えます。
日常生活では、立つ、座る、歩く、物を持つ、押す、引くといった複数の動作が必要だからです。
痛みは「効いている証拠」ではない
運動中の筋肉の疲労感と、関節や神経に由来する可能性のある痛みは同じではありません。
鋭い痛み、しびれ、めまい、胸部の違和感、通常とは異なる強い息苦しさなどが出た場合は、そのまま我慢して続けないでください。症状によっては医療機関での確認が必要です。
40代・50代初心者向け「週2回・全身」の実践例
ここからは、これまで定期的な筋トレをしていなかった人を想定した一例です。医療的な運動制限がなく、通常の日常生活を送れている人を想定しています。
すべての人に適するプログラムではありません。痛みや持病がある人、手術後、治療中、医師から運動制限を受けている人は、実施前に医療機関へ相談してください。
| 動作 | 種目例 | 回数・セットの一例 | 意識すること |
|---|---|---|---|
| 立つ・しゃがむ | 椅子からの立ち座り、スクワット | 8〜12回×1〜2セット | 膝や腰に痛みが出ない範囲で深さを調整する |
| 股関節を使う | ヒップヒンジ、軽いヒップリフト | 8〜12回×1〜2セット | 腰だけで曲げず、股関節を動かす感覚を練習する |
| 押す | 壁を使ったプッシュアップなど | 8〜12回×1〜2セット | 息を止めず、肩に痛みがない範囲で行う |
| 引く | 軽いチューブローなど | 8〜12回×1〜2セット | 勢いをつけず、姿勢を保つ |
| 足首を使う | カーフレイズ | 10〜15回×1〜2セット | 必要なら壁や椅子につかまり転倒を防ぐ |
回数はあくまで例です。「12回できなければ失敗」という考え方ではありません。現在の体力に応じて、5〜8回から始めても構いません。
一方で、何週間経ってもまったく負荷を感じない状態なら、回数、セット数、動作の難しさ、使用する重量などを少しずつ調整する余地があります。
週2回のスケジュール例
| 曜日 | 内容 | 考え方 |
|---|---|---|
| 月曜日 | 全身の筋トレ | 最初は少ないセット数から始める |
| 火曜日 | 日常活動・軽い歩行 | 強い筋肉痛があれば無理に負荷を足さない |
| 水曜日 | 休養または軽い身体活動 | 体調を確認する |
| 木曜日 | 全身の筋トレ | 月曜日と同程度から調整する |
| 金〜日曜日 | 歩行、家事、外出など | 座りっぱなしを減らし、普段の活動量も確保する |
曜日は固定する必要はありません。「月・木」「火・金」「水・土」など、2回の間に回復日を取りやすい組み方で構いません。
筋トレの負荷はどう増やす?安全な進め方
筋トレは、同じ負荷を永久に続けるより、身体が慣れてきた段階で少しずつ刺激を調整することが基本です。ただし、一度にすべてを増やす必要はありません。
負荷を上げる順番の一例
- まず正しい動作を覚える
- 決めた回数を余裕を持ってできるようにする
- 必要に応じて数回だけ回数を増やす
- それでも余裕が大きければセット数や負荷を少し増やす
- 体調や翌日の疲労を確認する
「先週10kgだったから今週は必ず12kg」というように数字だけで進める必要はありません。睡眠不足、仕事の疲れ、体調などによって、その日の適切な負荷は変わります。
筋トレでは呼吸を止めない
厚生労働省の筋力トレーニングに関する情報でも、筋トレ時には息をこらえないよう注意することが示されています。また、休息日を設け、慣れてきたら少しずつ負荷を高める考え方が紹介されています。
特に血圧や循環器系について指摘を受けている人は、一般的なトレーニング情報だけで負荷を決めず、医療機関へ確認してください。
食事・日常活動・休養も一緒に考える
サルコペニア予防は、「筋トレだけやっていればよい」という話ではありません。AWGS 2025でも筋肉の健康を生涯にわたって捉える考え方が重視され、レジスタンス運動と栄養を組み合わせた介入について整理されています。
食事ではまず「不足をつくらない」
筋肉づくりを意識すると、たんぱく質の数値だけに目が向きがちです。しかし、実際の食事ではエネルギーや他の栄養素も必要です。
まずは食事を極端に減らさず、肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などの主菜を毎日の食事の中で適切に取り入れることから考えましょう。
具体的な食品選びのイメージは、たんぱく質を意識した食事の組み合わせ例でも紹介しています。
なお、腎機能を含む持病や医師からの食事制限がある場合には、一般的なたんぱく質摂取量の情報をそのまま当てはめないでください。主治医や管理栄養士などへ相談することが重要です。
歩くことと筋トレは役割が異なる
ウォーキングは身体活動量を確保する手段の一つですが、筋肉へ抵抗をかける筋力トレーニングとは運動の性質が異なります。
「毎日歩いているから筋トレは不要」「筋トレしているから歩かなくていい」という二者択一にするのではなく、それぞれを生活の中へ無理なく取り入れる視点が大切です。
厚生労働省の高齢者向けガイドでも、筋力トレーニングだけでなく、身体活動、バランス、柔軟性など複数の要素が扱われています。
座りっぱなしを減らす
仕事で1日の多くを座って過ごす人は、「週2回ジムへ行く」ことだけでなく、日常の座位時間にも目を向けましょう。
たとえば、長時間のデスクワークの合間に立つ、近距離なら歩く、階段を無理なく利用する、休日に外出するなど、小さな行動でも身体を動かす機会を増やせます。
休養をトレーニング計画に含める
休むことは筋トレをさぼることではありません。特に初心者では、筋肉痛や疲労が強い状態で毎日同じ部位へ負荷をかけるより、回復を確認しながら継続した方が運動習慣を作りやすくなります。
筋トレ頻度と休養日の考え方も合わせて確認し、自分の生活に合う頻度を考えてみてください。
40代・50代の筋トレで避けたい失敗
失敗1.20代の頃と同じ感覚で再開する
学生時代や若い頃に運動経験がある人ほど、「昔はこれくらいできた」という記憶を基準にしやすくなります。
しかし、数年から十数年トレーニングを休んでいた場合は、昔の重量や回数ではなく、現在の身体に合わせて再スタートする方が安全です。
失敗2.最初の1週間で頑張りすぎる
サルコペニア予防は数日で結果を出す取り組みではありません。最初に大量のスクワットや高負荷トレーニングを行い、強い筋肉痛で日常生活が大変になれば、次の運動への心理的なハードルも上がります。
最初の数週間は「余裕があるくらい」で終わり、習慣が作れてから段階的に負荷を調整する方法もあります。
失敗3.体重だけで成果を判断する
筋トレを始めても体重がほとんど変わらないことはあります。体重だけでは、筋力、動作の安定性、身体組成などの変化を十分に判断できません。
「以前より立ち上がりやすい」「同じ重量をより安定して扱える」「予定した運動を継続できた」など複数の指標で確認しましょう。
失敗4.筋肉痛が強いほど効果的だと思う
筋肉痛の強さは、トレーニング効果をそのまま示す指標ではありません。筋肉痛を起こすこと自体を目的にすると、必要以上の負荷につながることがあります。
失敗5.痛みを我慢する
「年齢だから膝が痛くても仕方がない」「腰が痛いけれど筋トレすれば治るだろう」と決めつけないでください。
痛みの原因はさまざまで、運動を続けるべきか休むべきかを記事だけで判断できないケースがあります。症状が続く場合や悪化する場合には医療機関で確認しましょう。
失敗6.続けられない計画を立てる
週5回のトレーニングを1か月でやめるよりも、自分の生活の中で継続できる頻度を考えることが重要です。
仕事や家事との両立が難しい人は、忙しい人が運動を継続するための工夫を参考に、通う曜日や運動時間そのものを見直してみてください。
自宅トレーニングとジム、どちらがいい?
サルコペニア予防のために、必ずジムへ通わなければならないわけではありません。自重トレーニングも筋トレに含まれます。
| 比較項目 | 自宅 | ジム |
|---|---|---|
| 始めやすさ | 移動せず始めやすい | 通う時間を確保する必要がある |
| 負荷調整 | 器具がない場合は工夫が必要 | マシンや重量で段階的に調整しやすい |
| フォーム確認 | 自分で確認する必要がある | 指導を受けられる環境なら確認しやすい |
| 継続 | 生活に組み込みやすい人もいる | 予約や通う習慣が継続のきっかけになる人もいる |
「一人で何をすればよいか分からない」「以前に腰や膝を痛めたことがありフォームが不安」といった場合には、トレーナーなど運動指導の専門家へ相談する方法もあります。
横浜・保土ヶ谷周辺で通う場所を検討している人は、保土ヶ谷・和田町・星川周辺のパーソナルジム選びも参考にしてください。
サルコペニア予防と筋トレのFAQ
Q1.40代でもサルコペニアになりますか?
40代で筋力や体力の低下を感じたとしても、それだけでサルコペニアとは判断できません。AWGS 2025では50〜64歳にも診断の枠組みが広げられていますが、40代では将来の筋力低下に備え、運動習慣・食事・身体活動を整える予防的な視点が重要です。気になる症状や急な変化がある場合は医療機関へ相談してください。
Q2.サルコペニアは自分で診断できますか?
できません。セルフチェックは身体機能の変化に気づく参考にはなりますが、確定診断には筋量や筋力などを含む医療機関での評価が必要です。
Q3.筋トレは週何回行えばよいですか?
厚生労働省では成人・高齢者に週2〜3日の筋力トレーニングを推奨しています。ただし一般的な目安であり、体力や健康状態によって適切な頻度は異なります。初心者なら週2回程度の全身トレーニングから始め、疲労や痛みを確認しながら調整する方法があります。
Q4.毎日スクワットをした方が早く予防できますか?
毎日行えば必ず効果が大きくなるとは限りません。負荷の大きさやセット数によって必要な回復時間は変わります。特に初心者は同じ筋肉へ毎日強い負荷をかけることより、休養を取りながら継続することを考えましょう。
Q5.ウォーキングだけではだめですか?
ウォーキングは身体活動量を増やす方法として有用ですが、筋肉へ抵抗をかける筋力トレーニングとは役割が異なります。健康状態に問題がなければ、歩行などの日常活動と筋トレを無理なく組み合わせる考え方があります。
Q6.筋トレをすれば筋肉量は必ず増えますか?
必ず増えるとは言えません。研究では筋力や身体機能の改善が示されていても、筋量では明確な差が確認されないケースがあります。対象者、運動内容、期間、測定方法などでも結果は異なるため、筋量だけでなく筋力や日常動作も含めて評価することが大切です。
Q7.50代から筋トレを始めても遅くありませんか?
年齢だけを理由に筋トレを諦める必要はありません。大切なのは、現在の体力に合った運動から始めることです。長期間運動していない人は、軽い負荷・少ないセット数から段階的に進めましょう。
Q8.膝や腰が痛くても筋トレをした方がいいですか?
痛みの原因や状態によって判断が異なるため、「痛くても続ける」と一律には言えません。痛みが続く、悪化する、しびれを伴う、日常生活に支障がある場合などは医療機関へ相談してください。
Q9.パーソナルトレーニングを利用するメリットはありますか?
運動経験が少ない人にとっては、フォーム、負荷、頻度などを自分の状態に合わせて整理しやすい点がメリットになり得ます。ただし、利用が必須というわけではありません。自宅や一般的なジムで継続できる人は、その方法でも構いません。
まとめ|サルコペニア予防は「無理なく続ける筋トレ」から
この記事の要点
- サルコペニアは、見た目や体重だけで判断するものではない
- 確定診断には医療機関での評価が必要で、セルフチェックは診断ではない
- AWGS 2025では50〜64歳にも評価の枠組みが広げられた
- 厚生労働省では筋トレ週2〜3日を一般的な目安として推奨している
- 初心者は週2回・全身・余力を残した強度から始める方法がある
- 筋トレによる筋力・身体機能の変化と筋量の変化は同じではない
- 筋量への効果は研究間で一定しておらず、「必ず増える」とは言えない
- 筋トレだけでなく、食事、日常活動、休養も合わせて考える
- 痛みや異常な症状を我慢して続けない
40代・50代からのサルコペニア予防で大切なのは、「できるだけ重い重量を持つこと」や「毎日トレーニングすること」ではありません。
現在の体力を基準に、安全に実施できる運動を選び、少しずつ負荷を調整しながら継続することが基本です。運動経験が少ない場合は、まず週2回程度の全身トレーニングから始めると計画を立てやすくなります。
自分に合う運動内容や負荷を相談したい人は、cortisパーソナルジムのトレーナー紹介から担当者情報を確認できます。利用を検討する場合は料金・メニューも事前に確認してください。
横浜・保土ヶ谷周辺で通いやすさを重視する人は店舗へのアクセスを確認し、トレーニングの始め方について相談したい場合は相談・体験申込みから問い合わせできます。
健康上の注意
運動への反応や適切な負荷には個人差があります。本記事は医学的な診断や治療を目的としたものではありません。症状、持病、服薬、運動制限、過去の手術・けがなどがある人は、トレーニング開始前に必要に応じて医療機関へ相談してください。運動中に強い痛み、胸部症状、めまい、通常とは異なる息苦しさ、しびれなどが生じた場合は無理に継続しないでください。
参考資料
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 高齢者版」
- 厚生労働省「筋力トレーニングについて」
- Asian Working Group for Sarcopenia 2025 Consensus Update(Nature Aging)
- Asian Working Group for Sarcopenia: 2019 Consensus Update(PubMed)
- Effects of resistance training in healthy older people with sarcopenia: systematic review and meta-analysis(PubMed)
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