筋トレ中の呼吸は多くの人が意識していない部分ですが、正しい呼吸法を身につけることでパフォーマンスの向上と怪我予防の両方に大きな効果があります。特に高重量のコンパウンド種目では呼吸と腹圧管理が安全性に直結します。
筋トレにおける呼吸の基本原則
最も基本的な原則は「力を発揮する方向(コンセントリック収縮)で息を吐く、力を受ける方向(エキセントリック収縮)で息を吸う」です。例えばベンチプレスでは、バーを下ろす時(エキセントリック)に息を吸い、バーを押し上げる時(コンセントリック)に息を吐きます。スクワットでは、バーを担いで下りる時に息を吸い、立ち上がる時に息を吐きます。高重量のスクワット・デッドリフトでは「バルサルバ法」と呼ばれる腹圧テクニックが有効です。息を吸い込んだ後に声門を閉じ(息を止め)、腹腔内圧力を高めた状態でリフティングを行います。この腹腔内圧力の上昇が脊柱を自然に安定させ、腰椎への負担を大幅に軽減します。ただしバルサルバ法は一時的な血圧上昇を引き起こすため、高血圧や心疾患がある方は医師に相談の上で実施してください。
腹圧強化のための実践的アプローチ
腹圧を正しく使えるようになるためには、まず「360度に膨らませる呼吸」(ベリーブリージング)を習得することが先決です。横隔膜を使って腹部全体(前・後・横)を均等に膨らませる感覚を身につけましょう。プランク中に腹部全体で圧力をかける練習が腹圧コントロールの入門に最適です。ウェイトリフティングベルトは腹圧を高める補助具として有効ですが、常用するとコアの自然な安定能力が低下する可能性があります。最大重量の80%以上の高強度セットで使用する、といった使い分けが推奨されます。cortisパーソナルジムでは、呼吸法から腹圧管理まで安全なフォーム指導を一貫して行っています。
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監修:日原裕太(NSCA-CPT認定パーソナルトレーナー、cortisパーソナルジム代表)

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