サウナで代謝アップ|体温上昇が脂肪燃焼を促す仕組み

※本記事は、サウナ&スパ健康アドバイザーの資格を有し、『サウナで健康づくりするための本』の著者である日原裕太(パーソナルトレーナー/cortis代表)が執筆しました。

『サウナで健康づくりするための本』はこちらで紹介しています!

cortisちゃん

最近、代謝が落ちてきた気がするんです。運動してもなかなか効果が出なくて…

日原 裕太

その悩み、実はサウナを活用することで改善できるかもしれませんよ

cortisちゃん

えっ、サウナってリラックスするだけじゃないんですか?

日原 裕太

確かにリラックス効果もありますが、体温上昇で血流が促進され、脂質代謝やエネルギー代謝が活発になるんです。
研究でも代謝アップや健康促進につながると報告されていますよ。今日はその仕組みをわかりやすく解説していきますね

この記事でわかること

  • サウナによる体温上昇と代謝アップの仕組み
  • 脂質代謝・エネルギー代謝が高まる科学的根拠
  • 健康促進につながるサウナの正しい入り方と注意点
目次

サウナで代謝アップできるのか?基本の仕組みを解説

サウナで代謝アップ|体温上昇が脂質代謝やエネルギー代謝を高める仕組み
サウナで代謝アップ|体温上昇が脂質代謝やエネルギー代謝を高める仕組み
日原 裕太

サウナはただ汗をかくだけじゃないんだ。実は体温上昇で血流が促進されて、代謝そのものを底上げする効果が期待できます!

サウナに入ると体温が上がり、心拍数が増加します。これによって血管が広がり、全身に血液が勢いよく流れ始めます。

血液には酸素や栄養が含まれており、それが体のすみずみまで行き届くことで細胞が活発に働きます。

その結果、体全体の代謝が自然に引き上げられるのです。
特にデスクワーク中心で長時間同じ姿勢をとる人は血行が滞りやすく、冷えやだるさを感じやすくなります。

サウナはその状態を改善し、エネルギーを効率的に使える体づくりをサポートします。

リラックス効果だけでなく、健康維持や体調改善にも役立つ点が魅力です。

ここでは、サウナで代謝アップできる基本的な仕組みを整理していきましょう。

体温上昇による血流促進と代謝アップの関係

体温が上がると血管が拡張し、血流が加速します。その結果、酸素や栄養が効率よく届けられ、老廃物の排出もスムーズになります。これにより、基礎代謝が自然に高まる状態が作られます。

体温が1℃上昇 → 血管が拡張し血流促進                                      酸素・栄養の循環効率アップ → 細胞が活性化                                 老廃物排出が進む → 疲労や冷えの改善 

状態サウナ前サウナ後
体温平常(36℃前後)上昇(37℃〜38℃)
血流滞りやすい全身にスムーズに循環
代謝低下気味活発化し脂肪燃焼に有利

普段の生活で大きく体温を上げる機会は少ないため、サウナは効率的に代謝を刺激できる手段といえるでしょう。

発汗と老廃物排出がもたらす健康促進効果

サウナに入ると汗と一緒に塩分や微量の老廃物が排出されます。これにより体が軽く感じるだけでなく、体温調節機能や皮膚環境の改善にもつながります。

サウナ発汗の主な効果

老廃物や余分な水分を体外へ排出                                       体温調整機能を鍛える                                            毛穴が開き、肌トラブル予防                                         精神的ストレスの緩和                                    

こうした作用により、サウナは単なる発汗ではなく、「代謝アップ+健康促進」のサイクルを作り出します。疲労回復やストレス対策としても取り入れる価値があります。

サウナで代謝アップする科学的根拠

サウナ代謝アップの効果は体感だけではなく、科学的に裏付けられています。サウナ浴は心拍数を上昇させ、軽い有酸素運動をしたときと似た状態を作り出すと報告されています。

これにより消費エネルギー量が増加し、脂肪の利用効率も改善されるのです。

さらに、体温上昇による血管拡張やホルモン分泌の刺激も相まって、全身の代謝が活発になります。

日原 裕太

研究データでも報告されており、軽い有酸素運動に匹敵する代謝効果があるとされています。

体温上昇と脂質代謝の活性化

体温が上がると、体は熱を逃がそうと働き、その際に脂質がエネルギー源として使われやすくなるため脂肪燃焼が促されます。

脂質代謝が高まる流れ

1.サウナで体温が上昇 2.体が熱を逃がすためエネルギー消費増大 3.脂質が優先的に利用される 4.普段の生活動作でも脂肪燃焼効率アップ

この作用により、サウナは直接的に大きなカロリー消費を生まなくても、「痩せやすい体質づくり」を後押しします。

エネルギー代謝を高めるヒートショックプロテインの働き

サウナで体温が上がると「ヒートショックプロテイン(HSP)」が増加します。

HSPは細胞を守り、修復を助ける働きを持ちます。

HSPの主な効果

細胞の修復を促進 疲労回復のサポート 免疫機能の維持 エネルギー代謝の底上げ

定期的にサウナに通うことで、HSPが安定して増え、基礎代謝の向上や疲れにくい体づくりにつながります。

健康維持や体質改善に役立つ方法だといえます。

サウナで効率的に代謝を上げる入り方

サウナで効率的に代謝を上げる入り方をイメージしたキャラクターイラスト|体温上昇・脂質代謝・エネルギー代謝をサポート
サウナで効率的に代謝を上げる入り方をイメージしたキャラクターイラスト|体温上昇・脂質代謝・エネルギー代謝をサポート
日原 裕太

ただ入るだけじゃもったいないです。入り方を工夫すれば、サウナは代謝アップや健康促進の「強い味方」になります。

サウナ代謝アップの効果を最大限に感じるには、温度・時間・休憩のバランスを意識することが大切です。
一般的には「10〜12分のサウナ → 水風呂や休憩 → 水分補給」を数セット行うのが理想的とされます。

このサイクルにより血流が整い、体のリズムがスムーズに働くようになります。ここでは代表的な入り方「温冷交代浴」「繰り返し浴」「低温長時間浴」を見ていきましょう。

温冷交代浴で血流と代謝を同時に高める

温冷交代浴は、サウナで体を温めたあとに冷水で一気に冷やし、その後休憩を挟む方法です。血管の収縮と拡張が交互に繰り返されることで、全身の血流が大きく刺激され、代謝が活発になるのが特徴です。

温冷交代浴の流れ(目安)

ステップ内容時間の目安
① サウナ体を温める8〜12分
② 水風呂全身を一気に冷やす30秒〜1分
③ 休憩椅子やベンチで呼吸を整える5〜10分

※初心者は「短めの水風呂」から始めるのがおすすめです。

繰り返し浴で脂肪燃焼を促進するコツ

繰り返し浴は、サウナと休憩を交互に行う方法で、代謝アップに直結するシンプルかつ効果的な入り方です。

サウナに入るたびに体温上昇 → 脂質代謝が活性化 2回目以降は汗の量が増える → 脂肪燃焼効率が向上 2〜3セットで十分効果が得られる

効果の体感度(目安)

セット数体感できる効果
1回目汗が出始め、体温が上昇
2回目発汗が増加、体が軽く感じる
3回目脂肪燃焼効率が高まり、深いリフレッシュ感

低温長時間浴でリラックスと代謝アップを両立

高温サウナが苦手な人には「低温長時間浴」がおすすめです。60〜70℃のサウナで20分前後ゆっくり過ごすことで、心身をリラックスさせながら代謝を高めることができます。

メリット

副交感神経が優位になり、深いリラックスが得られる 高温より体への負担が少なく、初心者でも入りやすい ストレス解消と代謝アップを同時に狙える

サウナ×生活習慣で代謝をさらにアップ

日原 裕太

サウナだけでも効果はあるけど、生活習慣と組み合わせることで「代謝アップの相乗効果」が得られます!

サウナ習慣はそれ自体で代謝改善につながりますが、運動・食事・睡眠と組み合わせるとさらに効果が高まります。逆に、偏った食事や慢性的な睡眠不足があるとせっかくの効果が半減してしまいます。

運動と組み合わせた代謝アップ効果

運動で筋肉を動かすと代謝が上がりますが、サウナを加えることでその効果が長持ちします。

組み合わせのメリット

筋肉疲労を軽減し、回復を早める 血流改善で酸素や栄養が体全体に行き渡る 脂肪燃焼を効率的に促す

例)「30分のジョギング → サウナ10分 → 水風呂1分 → 休憩」
この流れで、運動効果+代謝アップ+疲労回復をまとめて得られます。

食事と水分補給でエネルギー代謝を最適化

サウナ後は大量の汗をかき、水分とミネラルが失われます。そのため、補給と食事の工夫が必須です。

代謝を高める栄養素

タンパク質:筋肉を維持し、代謝の土台をつくる ビタミンB群:糖や脂質を効率的にエネルギーに変換 ミネラル(ナトリウム・カリウムなど):水分バランスを整える

サウナで代謝アップを目指すときの注意点

サウナで代謝アップを目指すときの注意点をイメージしたキャラクターイラスト|水分補給や体調管理を意識する女性
サウナで代謝アップを目指すときの注意点をイメージしたキャラクターイラスト|水分補給や体調管理を意識する女性
日原 裕太

サウナはとても効果的ですが、正しく使わないと逆効果になることもあります。ポイントを押さえて安全に取り入れていきましょう!

サウナは代謝アップや健康促進に役立ちますが、誤解や無理な使い方は体に負担をかける原因になります。

特に「一時的な体重減少」と「本当の脂肪燃焼」を混同しないことや、水分・ミネラル補給の徹底が大切です。

さらに、体質や体調によって合わないケースもあるため、無理をせず自分の体の反応を観察しながら続けることが大切です。ここでは具体的な注意点を3つ紹介します。

一時的な体重減少と本当の脂肪燃焼の違い

サウナ後に体重が減ると「痩せた!」と感じやすいですが、その多くは汗による水分の減少です。これはあくまで一時的な変化であり、脂肪が燃えたわけではありません。

本当の脂肪燃焼は以下の条件で起こります。

  • ✅ 代謝が上がり、体がエネルギー源として脂肪を利用する
  • ✅ 運動や日常生活で消費されるカロリーが脂肪燃焼を後押しする
  • ✅ サウナ習慣で「脂肪を燃えやすい体質」に整える

まとめると、サウナ=サポートする道具ではなく、痩せやすい体質をつくるサポートという位置づけで捉えるのが正解です。

のぼせ・脱水を防ぐための水分補給の重要性

サウナで大量に汗をかくと、体内の水分とミネラル(ナトリウム・カリウムなど)が減少し、頭痛や立ちくらみのリスクが高まります。これを防ぐには計画的な水分補給が欠かせません。

水分補給のタイミングと内容

タイミング推奨される飲み物ポイント
入浴前水、ミネラルウォーターサウナ前に体を潤す
休憩中スポーツドリンク、経口補水液電解質を含むものが理想
入浴後水+ミネラル飲料発汗で失った成分を補給

特に夏場や運動後のサウナ利用では、脱水のリスクが格段に高くなるため、普段以上にこまめな水分補給が大切です。

ダイエットやボディメイクに役立った体験談

実際にサウナを習慣にしている人からは、次のような声が多く寄せられています。

  • 「冷え性が改善して、手足が温かくなった」
  • 「運動後にサウナを取り入れると疲れが残りにくい」
  • 「体脂肪率が少しずつ下がり、体が軽くなった」
  • 「肩こりや腰痛がやわらいだ」
  • 「睡眠の質が上がり、翌日のパフォーマンスが改善した」

特徴的なのは、急激な減量ではなく、体質改善や生活の質向上を感じる人が多いという点です。サウナを「長期的な健康づくりの習慣」として取り入れることで、ダイエットやボディメイクにも好影響を与えやすくなります

まとめ

サウナでリラックスしながら代謝アップをイメージする女性キャラクターのイラスト
サウナでリラックスしながら代謝アップをイメージする女性キャラクターのイラスト

サウナは体温上昇によって血流を促進し、脂質代謝やエネルギー代謝を活発にする働きがあります。

結果として基礎代謝が底上げされ、疲労回復や健康促進につながります。

さらに、正しい入り方や生活習慣との組み合わせを意識すれば、無理なく体質改善を目指すことができます。

注意点を守りながら取り入れることで、安全に長期的な効果を得ることが可能です。

サウナ代謝アップを日常習慣にすれば、心も体も軽くなり、エネルギッシュで健康的な毎日を送れるようになるでしょう。

👉 詳しくはこちらをご覧ください: サウナで健康づくりするための本

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