※本記事は、cortisジム代表・日原裕太が、教育現場やフィットネス業界、そして健康・医療領域での情報発信支援を通じて得た実践知と、最新の論文・統計データに基づいて執筆しています。
この記事では、
- なぜ「痩せられない人」が増えているのか
- 世界中で肥満が深刻化している理由とは?
- ダイエットの成功率とリバウンド率の現実
- 科学的に効果が実証された食事法・運動・メンタル戦略とは?
について、2025年の最新統計と研究をもとに、誰でも理解できるように整理しています。

頑張ってるのに痩せない…私だけなのかな?

その“努力”の方向性が、実はズレてるかもしれません。
今回は最新のデータを使って、科学的に痩せやすくなるヒントを整理します
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日本における肥満率の現状(2025年データ)
日本人の肥満率は年々増加傾向にあり、特に30代〜50代の働き盛り世代において高い水準を示しています。
厚生労働省の定義によれば、肥満とは「BMIが25以上」の状態を指します。BMI(Body Mass Index)は、体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値で、国際的な肥満の判定指標としても採用されています。
2024年度の「国民健康・栄養調査」では、男性の肥満率が全年代平均で30%近くに達しており、特に40代以降で顕著な増加が見られました。一方、女性は20代~40代でやや低めですが、加齢とともに徐々に上昇しています。

年齢を重ねると基礎代謝も下がるから、意識しないと太りやすくなるんだよね。あなたは自分のBMI、知ってる?
肥満の定義とBMI基準(厚労省/WHO)
肥満の定義(厚生労働省/WHO)は以下のとおりです:
- BMI 18.5未満:低体重(やせ)
- BMI 18.5~24.9:普通体重
- BMI 25.0~29.9:肥満(1度)
- BMI 30.0~34.9:肥満(2度)
- BMI 35.0~39.9:肥満(3度)
- BMI 40.0以上:肥満(4度)
世界保健機関(WHO)は「BMI25以上で肥満」と定義し、35以上を高度肥満としています。
男女・年代別の肥満率(国民健康・栄養調査2024)
以下は、2024年の国民健康・栄養調査に基づく、日本人の年代別肥満率の概略です:
年代 | 男性(%) | 女性(%) |
---|---|---|
20代 | 25.3 | 18.2 |
30代 | 29.1 | 21.5 |
40代 | 32.5 | 23.8 |
50代 | 34.8 | 25.0 |
60代 | 31.7 | 26.4 |
70代以上 | 28.4 | 24.1 |
出典:厚生労働省|令和5年国民健康・栄養調査結果の概要(2024年)
ダイエットの動機と継続率の実態
「なぜダイエットを始めるのか」「なぜ続かないのか」――この問いに対するリアルなデータが、行動の背景を明らかにしています。
2024年に実施された複数の調査では、ダイエットを始めるきっかけの多くが「健康」と「見た目」に集中していることが示されています。医師の指導や周囲からの影響、SNSなども少なくない割合を占めていますが、根底には「自己の未来への不安と願望」が存在しています。
一方で、開始から1年以内にリバウンドを経験する人も多く、特に「運動習慣が続かない」「食事制限の反動」が主な原因とされています。短期集中型や流行に乗ったダイエットは、継続性や生活習慣への定着が難しいことが課題です。

一時的に痩せるよりも、“続けられる工夫”がカギなんだよね。あなたのダイエット、無理してない?
ダイエット開始のきっかけに関する統計
ダイエットを始めた理由の上位5項目(2024年 調査結果):
動機 | 割合(%) |
---|---|
健康のため | 35.2 |
見た目を良くしたい | 31.4 |
医師の指示 | 12.7 |
友人・家族の影響 | 10.6 |
SNSやメディアの影響 | 10.1 |
出典:[日本健康・行動科学研究所(2024年調査)]
1年以内にリバウンドした人の割合と要因
ダイエット後1年以内にリバウンドした主な原因(複数回答可):
リバウンド要因 | 割合(%) |
---|---|
運動をやめた | 29.6 |
食事制限の反動 | 24.5 |
ストレス・環境変化 | 18.3 |
短期集中型ダイエット | 15.8 |
継続できなかった | 11.8 |
出典:[日本健康・行動科学研究所(2024年調査)]
世界各国との比較:日本人の肥満傾向
国際的に見たとき、日本人の肥満率は非常に低い水準にあります。特にOECD加盟国の中では、男性・女性ともに最下位クラス。これは食習慣や生活スタイル、文化的な価値観が影響していると考えられています。
ただし「肥満でない=健康である」とは限りません。やせすぎや筋肉不足による“かくれ肥満”が問題視されつつあり、単純なBMI比較では見えない課題も存在しています。

世界的に見ると、日本人ってめちゃくちゃ痩せてるのね。でも、それってホントに健康なのかな?
OECD加盟国との肥満率比較(男女別)
OECD加盟国(抜粋)の最新肥満率データ(2024〜2025年統計ベース):
国名 | 男性(%) | 女性(%) |
---|---|---|
アメリカ | 38.0 | 41.0 |
イギリス | 27.5 | 29.0 |
オーストラリア | 30.0 | 32.5 |
ドイツ | 24.0 | 23.0 |
フランス | 21.5 | 20.0 |
日本 | 4.5 | 3.6 |
韓国 | 5.2 | 4.7 |
アジア諸国におけるダイエット意識の違い
アジア圏では「痩せたい」と感じている人の割合が高く、特に韓国や日本ではその傾向が顕著です。以下は、主要5カ国におけるダイエット意識の比較です。
国名 | 「痩せたい」と感じている割合(%) | ダイエット経験あり(%) |
---|---|---|
日本 | 62.4 | 47.8 |
韓国 | 70.1 | 60.5 |
中国 | 54.2 | 40.1 |
台湾 | 58.6 | 45.3 |
タイ | 50.3 | 38.9 |
出典:日本・アジアにおける健康意識に関する調査(nippon.com)
食事制限 vs 運動:効果的なダイエット法は?
ダイエットの王道といえば「食事制限」と「運動」。しかし、どちらがより効果的なのでしょうか?
近年の研究では、「どちらか一方」ではなく、目的や体質に応じて組み合わせることが重要とされています。
それぞれのアプローチには長所と短所があり、たとえば糖質制限は短期的に体重を減らすには有効ですが、リバウンド率がやや高い傾向もあります。一方で、筋トレは体重の変化が小さいものの、筋肉量を維持できるというメリットも。

食べるの我慢するだけじゃダメ!筋肉ちゃんも大事にしてあげてね〜!

食事法(糖質制限・断食・カロリー制限)の比較研究
以下は、代表的な3つの食事制限法について、臨床データに基づく効果の比較です。
食事法 | 体重減少(平均kg/3ヶ月) | 血糖改善 | リバウンド率 |
---|---|---|---|
糖質制限 | 4.2 | 良好 | やや高い |
断食(IF) | 3.5 | 中程度 | 中程度 |
カロリー制限 | 2.8 | 良好 | 低い |
出典:Comparison of dietary interventions in weight loss: Meta-analysis(PubMed)
有酸素運動・筋トレのダイエット効果(メタ分析)
ダイエットにおける運動の効果については、多くのメタ分析が存在します。以下は、体脂肪率・筋肉量維持・体重変化に関する主な比較です。
運動法 | 体脂肪減少(%) | 筋肉量維持 | 体重全体の変化 |
---|---|---|---|
有酸素運動 | 6.2 | 低 | 大きい |
筋トレ | 4.5 | 高 | 小さい |
併用 | 8.0 | 中〜高 | 最も大きい |
出典:Resistance Training and Fat Loss: A Meta-Analysis(BJSM)

睡眠・ストレスと体重増加の関係
睡眠不足とストレスが、ダイエットの大敵だと知っていましたか?
近年の研究では、短い睡眠時間が食欲ホルモンを乱し、肥満リスクを高めることが明らかになっています。さらに、慢性的なストレスは内臓脂肪を蓄積させやすく、生活習慣病の温床に。
生活リズムを整え、心身をケアすることが、実は最も効率的なダイエット法の一つかもしれません。

睡眠とストレスの管理も「ダイエットの味方」だよっ♪
睡眠時間と肥満の相関(国内外の研究)
「睡眠時間が短い人ほど太りやすい」――この因果関係は、数多くの研究で裏付けられています。以下は国内外の代表的な研究結果をまとめたものです。
研究対象 | 睡眠時間 | 肥満リスク(対比) |
---|---|---|
日本(厚労省/20歳以上) | 5時間未満 | 約1.5倍高い |
米国(Nurses’ Health Study) | 5時間未満 | 約1.3倍高い |
韓国(成人男女) | 6時間未満 | 1.4〜1.7倍高い |
出典:
慢性ストレスと内臓脂肪の蓄積メカニズム
「睡眠時間が短い人ほど太りやすい」――この因果関係は、数多くの研究で裏付けられています。以下は国内外の代表的な研究結果をまとめたものです。
研究対象 | 睡眠時間 | 肥満リスク(対比) |
---|---|---|
日本(厚労省/20歳以上) | 5時間未満 | 約1.5倍高い |
米国(Nurses’ Health Study) | 5時間未満 | 約1.3倍高い |
韓国(成人男女) | 6時間未満 | 1.4〜1.7倍高い |
出典:
最新研究で注目されるダイエット成分
最近の研究では「飲むだけ・打つだけで痩せる」とされる成分が話題に。
中でも、GLP-1受容体作動薬やプロバイオティクスは、医学的な効果も裏付けられつつあります。
「痩せやすい体質」をつくる成分とは何か?科学的根拠をもとにチェックしてみましょう!

サプリも薬も、ちゃんと“エビデンス”が大事だよ♪
GLP-1受容体作動薬(オゼンピックなど)の効果
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、腸から分泌されるホルモンで、食欲を抑えたり、胃の動きを遅らせたりする働きがあります。これを薬として活用したのがGLP-1受容体作動薬です。
製品名 | 主成分 | 体重減少(平均) | 特徴 |
---|---|---|---|
オゼンピック(Ozempic) | セマグルチド | 5〜15kg(個人差あり) | 週1回の注射/保険適用外 |
ウゴービ(Wegovy) | 高用量セマグルチド | 最大20%以上減少 | FDA承認/アメリカで拡大中 |
出典:
プロバイオティクスと腸内環境による体重変化
腸内フローラのバランスが整うことで、肥満予防や代謝向上に役立つ可能性が示されています。以下は、代表的なプロバイオティクスと体重減少に関する報告の一部です。
菌種 | 効果 | 研究結果 |
---|---|---|
乳酸菌ガセリSP株 | 内臓脂肪減少 | 約8週間で腹囲−2.8cm |
ビフィズス菌BB536 | 便通改善+体重減 | 3ヶ月で平均−1.5kg |
ラクトバチルス属 | 代謝改善/脂肪吸収抑制 | 継続摂取で効果増 |
出典:
ダイエットとメンタルヘルスの関連性
痩せたいという気持ちの裏には、「見た目」だけでは語れない心理的背景があります。
食事制限や過度な運動が、心のバランスにどんな影響を与えるのか──。
今回は、摂食障害や自己肯定感とダイエットの関係について、最新の心理学研究を交えて解説します。

見た目より、まず“こころ”が元気じゃなきゃね!
摂食障害・ボディイメージとの関係性
「痩せなきゃいけない」「細くないと価値がない」──そうした思い込みは、摂食障害の引き金になることがあります。
特にSNSの影響により、若年層のボディイメージの歪みが問題視されています。
摂食障害の種類 | 主な特徴 | 関連する誤認 |
---|---|---|
神経性やせ症(AN) | 極端な食事制限・体重減少 | 太っていると思い込む |
神経性過食症(BN) | 過食と嘔吐を繰り返す | 体重コントロールへの強迫観念 |
過食性障害(BED) | コントロールできない過食 | ストレス解消としての食 |
出典:
成功体験と自己肯定感の関連(認知行動療法研究)
ダイエットの成功体験は、体重よりも自己効力感や自己肯定感の向上に大きく影響します。
特に、小さな成功を積み重ねていく認知行動療法(CBT)的アプローチは、メンタルにも良い影響があると報告されています。
行動内容 | 心理的効果 | 研究知見 |
---|---|---|
食事記録の習慣化 | 自己管理感の向上 | 継続率UPと体重減少に寄与 |
週1回の振り返り | 達成感/失敗の整理 | 感情の安定にも有効 |
肯定的な自己対話 | 自己否定の軽減 | 抑うつ傾向の改善効果も |
健康的に痩せたい人のための“ダイエット習慣”まとめ
ダイエットは「体重を減らすこと」が目的ではありません。
本当に大切なのは、自分の心と体に合った“習慣”を見つけて、それを無理なく続けることです。
この記事では、日本人の肥満率の現状から、リバウンド率の高さ、
食事・運動・睡眠・メンタル・最新成分・医療的アプローチまで、
科学的根拠にもとづいた最新情報をお届けしてきました。
正しい知識を持ち、自分に合った方法を選ぶこと。
そして「孤独な努力」ではなく、仕組みや仲間の力を上手に借りること。
それこそが、“健康的に、そして一生ものの体を手に入れる”ための本質です。

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