
最近、運動の時間が取れなくて…どうしたらいい?

それならNEAT(非運動性熱産生)に注目しよう。ジムに行かなくても、日常の動きで消費カロリーは増やせるよ。

NEATって何?難しくないの?

大丈夫!この記事でNEATの基本から実践方法まで全部わかりやすく説明するよ!
この記事で分かること
・NEAT(非運動性熱産生)の意味と日常への取り入れ方
・「座りすぎが太る理由とNEATで解消する方法」
・家事・通勤で消費カロリーを増やす具体策
・“見える化”と習慣化の方法(失敗しないやり方)
・NEATと運動(筋トレ・有酸素運動)の違いと活用法
・NEATが今注目されている社会背景
NEAT(非運動性熱産生)とは?

NEATとは「Non-Exercise Activity Thermogenesis(非運動性熱産生)」の略で、
運動以外の動作で消費されるエネルギーを指します。
掃除・洗濯・階段の上り下り・通勤中の歩行・立ち作業・電話しながら歩く、こうした動き全てがNEATです。
Levine JA(2002)は「NEATが1日あたり200〜2,000kcalもの差を生む」と発表しており、
体重管理において非常に大きな影響を与えるとされています。
2000kcalはジョギングで消費しようと思えば約3時間〜4時間の運動量が必要になりますのでNEATを意識して生活できればかなりのカロリー消費が見込めます。
NEATとは?:日常動作で消費を底上げ。研究では日+200〜2,000kcal差も(個人差大)。小さく動きを積み重ねる。

ジムに行かなくてもそんなにカロリー消費できるの?

そうなんだ。NEATを意識することで“太りにくい日常”が作れるんだよ。
座りすぎが太る理由とNEATで解消する方法

座りっぱなしの時間が長いと、エネルギー消費が著しく減ります。SBRN(2017)は座位行動を1.5METs以下と定義し、ほぼ「代謝が止まった状態」と同じとしています。
Levine JAらの研究では「肥満者は1日の座位時間が平均2.5時間も長い」と報告されています(Levine JA et al. 2005)。

引用:
Tremblay MS, Aubert S, Barnes JD, et al. Sedentary Behavior Research Network (SBRN) – Terminology Consensus Project: process and outcome. International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity. 2017;14:75.
Levine JA, Lanningham-Foster LM, McCrady SK, et al. Interindividual variation in posture allocation: possible role in human obesity. Science. 2005;307(5709):584-586.
座りすぎとNEAT:座位は1.5METs以下で消費が極小。30分ごとに立つ・歩くで代謝を戻す。

座ってるだけで太るって怖い…

だからこそNEATを意識して、日常動作で座り時間を減らす工夫が必要なんだ。
家事・通勤・オフィスでNEATを高める具体策

家事でカロリーを消費する工夫
・掃除機がけや雑巾がけをこまめに行う
・洗濯物はまとめずに何回かに分けて干す
・料理中も立ち作業+こまめにキッチンを動く
引用:
Mayo Clinic. How to increase NEAT for better health. 2023.
家事・通勤・オフィス:階段・一駅歩き・立ち電話・遠回り動線。まずは「座る→立つ」置換から
通勤やオフィスでのNEAT活用法

・エスカレーターを使わず階段で移動
・通勤時に一駅前で降りて歩く
・立ち会議・電話は立って対応
・プリンター・ゴミ箱をわざと遠くに配置
引用:
Mayo Clinic. How to increase NEAT for better health. 2023.

これなら日常で無理なくできそうだね!

小さな動作でも積み重ねれば大きな消費になるよ!
NEATダイエットのやり方・習慣化の方法
「見える化」で習慣化する方法

習慣化:見える化(歩数/立位時間)+ご褒美+週次見直しで三日坊主を防ぐ。

続けられる仕組みを作る


目標を数値化すれば続けられそう!

“できた”という実感が習慣化への第一歩だよ。
NEATと運動(筋トレ・有酸素運動)の違いと活用法

比較項目 | NEAT | 筋トレ・有酸素運動 |
定義 | 日常動作でのエネルギー消費 | 意図的なトレーニング活動 |
消費カロリー | 1日200〜2,000kcal(個人差大) | 1回300〜600kcal(目安) |
継続しやすさ | 日常動作なので無理なく続く | 継続には時間・環境が必要 |
NEAT(非運動性熱産生)は、掃除や階段の上り下りなど日常動作で消費されるエネルギーのこと。一方、運動(EAT)は
筋トレやジョギングなど意図的なトレーニングを指します。
NEATは総消費カロリーの底上げを担い、1日200〜2,000kcalと個人差が大きい(Levine, 2002)。運動は1回あたり
300〜600kcalと明確ですが、時間や環境に左右されやすく、継続に工夫が必要です。
また、激しい運動後はNEATが減る「代償行動」が起こることもあるため、運動した日こそ意識的に立つ・歩く習慣を続けることが大切です。
引用:
Mayo Clinic. How to increase NEAT for better health. 2023.
Levine JA. Non-exercise activity thermogenesis (NEAT). Best Practice & Research Clinical Endocrinology & Metabolism. 2002;16(4):679-702.
NEATと運動の違い:NEAT=日常の底上げ、運動=明確な負荷。運動日こそNEAT低下(代償)に注意。

ジムに行かなくてもNEATなら続けやすいね

だからこそ“日常の工夫”が大事なんだ。

NEATが今注目される理由(社会背景・トレンド)
・リモートワーク普及で座位時間が急増 → 健康リスクが社会問題
・フィットネス離れの中、「ながらダイエット」への需要増加
・医療機関でもNEATが生活習慣病予防に有効と評価され始めている
近年、NEAT(非運動性熱産生)が注目される背景には、社会や生活様式の大きな変化があります。まず、リモートワークの普及により座っている時間が急増し、運動不足や健康リスクが社会問題として取り上げられるようになりました。
さらに、フィットネスジム通いが続かない人や時間がない人を中心に、「ながらダイエット」や日常動作で無理なくカロリーを消費する方法への需要が高まっています。
また、医療機関や公的機関でもNEATは生活習慣病の予防に有効であると評価され始めており、特別なトレーニングを行わなくても健康維持につながる点が支持を集めています。こうした背景から、NEATはこれからさらに広く浸透していくと考えられます。
引用:
健康長寿ネット. 座位行動とは.
注目背景:リモート普及で座位増、“ながら”需要、医療現場での評価拡大。
「ジム通いが続かない…」と悩む方へ。
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よくある質問(FAQ)
NEATだけで痩せますか?(期待値の整理:食事・睡眠・活動の総合)
NEAT“だけ”では原則痩せません。
体重は「摂取<消費」の総量勝負。NEATは“消費側”を底上げする強力な味方ですが、食事管理(摂取)と睡眠が噛み合って初めて体重は落ちます。
NEATはどのくらいで効果を感じる?
NEATを意識し始めてから効果を感じる目安は、早くて2〜4週間です。
ただし、これは「数字の変化」よりも主観的な改善感覚が先に出やすいのが特徴です。
腰痛・膝痛がある場合の注意点
腰痛・膝痛がある場合は、痛みのない範囲で低衝撃の動作を選ぶことが大切です。
長時間の立ちっぱなしや負担の大きい階段は避け、平地歩行や軽い家事に置き換えましょう。
靴やサポーターで関節を保護し、痛みが出たらすぐ中止して医療機関に相談してください
FAQ:NEAT“だけ”での減量は稀。食事×睡眠×活動の総量設計で2〜4週を目安に体感。
まとめ|NEATを習慣にして「無理なく痩せる」3ステップ
・まずは1日30分「座る時間」を減らす
・家事・通勤でNEATを増やす工夫をする
・アプリで行動を“見える化”して習慣化
NEATは特別な時間も場所も必要ありません。日々の「小さな動作」が積み重なり、無理なくカロリー消費を増やせる理想的なダイエット法です。
まとめ:座る時間−30分/日を立つ・歩くへ置換。アプリで可視化し、1週間単位で微調整。
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参考文献
- Levine JA. Non-exercise activity thermogenesis (NEAT). Best Pract Res Clin Endocrinol Metab. 2002.
- Levine JA, et al. Interindividual variation in posture allocation: possible role in human obesity. Science. 2005.
- Tremblay MS, et al. SBRN – Terminology Consensus Project. IJBNPA. 2017.
- von Loeffelholz C, Birkenfeld AL. NEAT in Human Obesity. Molecular Metabolism. 2022.
- Mayo Clinic. How to increase NEAT for better health. 2023.
- 厚生労働省 e-ヘルスネット:身体活動・運動
- 健康長寿ネット:座位行動とは


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