※平均的な読書スピードを基準にした目安です
本記事は心理学士の著者 日原裕太が、心理学・脳科学の観点から「恋愛と結婚のちがい」について解説しています。
先日公開した「女性は本当に浮気率が高い?」の記事が10,000PVを超えました。そこでも触れたように、パートナーシップを考えるうえで「恋愛」と「結婚」を同じものとして扱うと、どうしても無理や誤解が生まれやすくなります。
この記事は、こんな方に向けて書いています
- 「この人と結婚して大丈夫かな…?」と迷っている方
- 恋愛はうまくいくのに、結婚生活をイメージすると不安になる方
- 付き合っている相手との価値観の違いが気になり始めた方
こんにちは。cortisパーソナルトレーニングジム代表の 日原裕太 です。
今日は、ドキドキする「恋愛」と、一緒に生活をつくっていく「結婚」のちがいを、心理学・脳科学の視点から整理していきます。いつものように、cortisちゃんと一緒に見ていきましょう。
未来の選び方が変わるよ♪
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まずはざっくり整理|恋愛と結婚、何が違う?
「恋愛」と「結婚」には、次のようなちがいがあります。どちらが良い・悪いではなく、モードが違うだけです。この違いを知らないまま突き進むと、「結婚した途端に相手が変わった気がする…」と感じやすくなります。
💖 恋愛
- 時間軸
- 短〜中期(今の感情)
- 脳と感情
- ドキドキ・高揚感
(ドーパミン) - テーマ
- 相性・トキメキ・楽しさ
- スキル
- コミュニケーション・魅せ方
- 基準
- 「一緒にいたい」「好き」
🏠 結婚
- 時間軸
- 中〜長期(人生単位の計画)
- 脳と感情
- 安心感・安定感
(オキシトシン) - テーマ
- 仕事・健康・家族・生活
- スキル
- 問題解決・家事分担・折り合い
- 基準
- 「一緒に生活できるか」
恋愛期の特徴|脳と心で起きていること
ドキドキを作る「恋愛モード」の脳
恋愛初期は、脳内で「ドーパミン(報酬系)」や「ノルアドレナリン(覚醒)」の働きが強くなっています。相手のことを考えるだけで気分が上がったり、少しのサインに一喜一憂するのはこのためです。
心理学的には「選択バイアス(見たい部分だけを見る)」や「理想化」も起こりやすく、良いところに意識が集中しやすくなります。
メリット & 注意点
- メリット:自分磨きのモチベーションになる、新しい価値観を知る、メンタルが安定する。
- 注意点:相手の欠点やリスクを軽視しやすい。「好き」の勢いで大きな決断をしてしまいやすい。
恋愛モード自体は悪いものじゃないよ♪ ただ、「今、私は恋をしていて少しフィルターがかかってるかも」って自分を俯瞰できると、後悔が減るんだ。
なぜ恋愛を成功させるには9割がペーシングなのか?:幸せな愛を築くための実践方法
結婚期の特徴|「安心」と「生活」が主役になる
結婚で求められるのは「安心」と「現実対応力」
結婚生活がスタートすると、テーマは「家賃・ローン」「仕事・キャリア」「家事・育児」「親との関係」など、現実的なものにガラッと変わります。
つまり、「好き」だけでは回らない領域が一気に増えるのです。ここで大事になるのが、話し合いのスキルや問題解決の柔軟さです。
結婚期の感情は「ときめき」ではなく「安心感」
結婚生活が長くなると、恋愛初期のようなドキドキは落ち着き、代わりに「一緒にいて落ち着く」「無言でも気まずくない」といった「安全基地としての安心感」が重要になります。
💡 ここを勘違いしやすいポイント
「結婚してドキドキが減った=愛が冷めた」と考えてしまうと、永遠に“刺激”を求め続けて不毛なループになりかねません。実際には、“恋愛モード”から“パートナーシップモード”へ移行しただけというケースも多いのです。
恋愛モードのまま結婚すると起きやすいすれ違い3パターン
① お金と仕事の価値観がズレていた
恋愛中は「一緒にいる時間」を重視しやすい一方、結婚後は「安定した生活」を求めるようになります。「月々の固定費」「貯金の方針」「キャリアの優先度」などを話し合わずに勢いで結婚すると、「こんなはずじゃなかった…」になりやすいゾーンです。
② コミュニケーションの量と質が合わない
恋愛中は頻繁だった連絡が、結婚後は業務連絡(「今日ご飯いらない」など)寄りになりがちです。ここで「雑に扱われてる」と感じると不満が溜まります。
「最低限、このくらいの連絡があると安心」という“連絡の期待値”を言語化しておくのが対策のヒントです。
③ 家事・役割の分担が曖昧なままスタート
恋愛中はお互い「良いところ」ばかり見せ合いやすいため、家事・育児などの“泥くさい部分”が話題に出にくくなります。「なんで私ばっかり?」となる前に、生活のチームとしての役割分担を意識しましょう。
“好き”って気持ちは大事。でも、“生活のチームを組む”って視点が足されると、ケンカの回数がグッと減っていくよ。
「この人と結婚して大丈夫?」と思ったときのチェックリスト
恋愛中に、次のような視点でチェックしてみてください。完璧である必要はありませんが、「どうしても引っかかる部分」がないかを見るイメージです。
① 心理面チェック
- 一緒にいるとき、素の自分でいられるか
- 意見が違ったとき、話し合いができるか(怒鳴る・無視しないか)
- 相手の機嫌によって、自分の行動を大きく制限していないか
- 不満や不安を伝えたとき、「どうしたらいい?」と一緒に考えてくれるか
② 生活・現実面チェック
- お金の使い方・貯金の考え方が大きくズレていないか
- 借金・ギャンブル・依存的な行動がないか
- 仕事への向き合い方が、自分の価値観と大きく反していないか
- 体調不良のとき、ちゃんと支え合える関係か
③ 話し合っておきたい5つのテーマ
- 住む場所(実家・持ち家・賃貸・転勤の可能性)
- 子ども(「欲しい/欲しくない」「何人ぐらい」などのイメージ)
- 親との関係(距離感・介護・冠婚葬祭のスタンス)
- お金(家計をどう管理するか/貯金・投資の方針)
- 仕事(転職・独立の希望、働き方のイメージ)
全部が一致する必要はありません。大事なのは、違いがあっても「話せる」かどうかです。
恋愛と結婚、どちらも大切にするための3つのポイント
1. 恋愛モードに「少しだけブレーキ」を
「今すぐ結婚したい」「勢いで同棲したい」と感じる時期ほど、一度立ち止まるクセをつけましょう。3ヶ月〜半年ほど「生活」の話を意識的にしてみたり、ケンカになったときの相手の態度を観察するのがおすすめです。
2. 結婚後も「恋愛的な時間」をゼロにしない
結婚したからといってデートがゼロになると、お互いに「同居人」になりやすくなります。月に1回は“恋人気分デート”を入れたり、感謝を言葉にしたりして、“恋愛的な時間”を維持することが、浮気予防や関係満足度アップにつながります。
3. 迷ったら、一人で抱え込まない
家族や友人、心理カウンセラーなど、第三者の視点を借りることで、「感情」と「事実」と「解釈」を分けて考えやすくなります。
よくある質問(Q&A)
Q 恋愛と結婚は、やっぱり別物なんでしょうか?
Q 結婚したら恋愛感情がなくなるのは普通ですか?
Q 「この人しかいない」と感じたとき、その直感は信じていい?
まとめ|“トキメキ”の先にある「一緒に生きる」をどう選ぶか
恋愛は「ドキドキ」と「相性」を楽しむフェーズ。結婚は「安心」と「生活」を一緒につくるフェーズ。どちらも大切ですが、求められるスキルと視点は少し違います。
感情だけで決めるのでもなく、条件だけで選ぶのでもなく、「この人となら、ドキドキも、しんどい時期も、生活の細かいところも、話し合いながら一緒に乗り越えられそうか?」その問いを、一緒に考えられるかどうかが恋愛と結婚をつなぐ“橋”になっていきます。
心と体のコンディションを整えたい方へ
恋愛も結婚も、メンタルと生活リズムの影響を強く受けます。寝不足でイライラしたり、ストレスでパートナーに当たってしまったり…。
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