
日原トレーナー、ダイエット中でも…ビールって、やっぱり我慢したほうがいいんですか?

無理に我慢しなくていいよ。飲み方や選び方次第で、太りにくくなるからね

えっ、そんな方法あるんですか!? それなら知っておきたいです…!

じゃあ今日は、“ビールを楽しみながら痩せるコツ”を、調理師目線でお伝えします。
この記事で分かること
- ダイエット中にビールが太りやすいと言われる理由と、その誤解
- 太らないために大切な「ビールの飲み方」と「タイミング」
- 調理師おすすめ!痩せやすい“おつまみ”とリセット習慣
- ビール好きでも体型をキープしている人の共通点と考え方
なぜビールは「太る」と思われがちなのか?

「ビール=高カロリー」の誤解
ビールは確かに糖質を含んでいますが、350ml缶1本あたりのカロリーはおよそ140〜150kcalほど。
これは白ご飯小盛り1膳(約150g:234kcal)よりも少ない数値です。

つまり、ビールを1〜2本飲む程度では、急激に体重が増えることはほぼありません。
問題は、ビールそのものよりも「つい食べ過ぎてしまう」周辺行動にあります。
ビールが食欲を刺激するメカニズム
アルコールには胃液の分泌を促進する働きがあり、空腹感を助長する性質があります。
その結果、普段よりも味の濃いもの・脂っこいものを無意識に求めてしまいがちです。
また、炭酸による爽快感と苦味成分(ホップ)が、脳内の“快楽物質”ドーパミンの分泌を促進し、ストレスを忘れて食欲が暴走しやすいという研究報告もあります。
3. おつまみとセットで過剰摂取に
実際の問題はここにあります。
例えば、ビールと一緒に揚げ物やジャンクフード、塩辛いスナックなどを食べると、それだけで500〜800kcal近くになることも。
特に、「お酒=主食ではない」という誤解から、ついダブル炭水化物(ビール+ラーメンやチャーハン)になってしまうことも、太る原因になっています。
太らないための“賢いビール習慣”とは?

1. 飲む頻度と量の「マイルール」を決める
「毎日ビールが楽しみ」という方でも、少しだけ意識を変えることで体型の維持は十分に可能です。
調理師としておすすめしたいのは、“回数ではなく、質で楽しむ”習慣をつけること。
たとえば…
- ビールは週3回まで
- 飲む日は350ml缶2本までと決める
- 飲まない日は“肝臓休息日”として水分多め+たんぱく質中心の食事に
このような「自分の中のルール」があるだけで、無意識の飲み過ぎや間食も自然と減っていきます。
2. 空腹時のビールは避ける
お腹が空いているときに一口目のビールを飲むと、一気に胃腸が刺激され、暴飲暴食のスイッチが入ってしまう恐れがあります。
飲む前に、ほんの少量でもかまいませんので、
- 冷奴や枝豆などの軽めのおつまみ
- プロテイン入りスムージーやゆで卵
- 少量の味噌汁など温かい汁物
などを“先に”入れておくと、血糖値の急上昇を防ぎ、満腹中枢も穏やかに働きます。
これは調理現場でも「最初の一口」の大切さとして、栄養管理の基本でもあります。
3. 飲む時間帯は「20時まで」が理想
夕食後、ダラダラと深夜までお酒を飲んでしまうと、
実際、私がサポートするクライアントの中でも「20時以降は飲まない」ことを習慣にしただけで、2〜3kg自然に減量できた方も少なくありません。
また、朝スッキリ起きられるようになった、という声も多く聞かれます。
4. 飲む前後の“水分補給”がカギ
ビールは利尿作用が強いため、飲んでいる最中に体内の水分が失われがちです。
その結果、むくみや倦怠感、代謝低下を引き起こす要因にもなります。
そこで大切なのが、
- 飲む前にコップ一杯の常温水
- ビール1本につき、同量の水(または炭酸水)を並行して飲む
- 飲酒後、寝る前にも軽く水分補給
この3つを習慣づけることで、翌日の体の重さがまるで違ってきます。
ダイエット中でも安心なビールの選び方

ビールを我慢しなくても、体型を維持している人には共通点があります。それは、「何を飲むか」をきちんと選んでいるということ。
コンビニやスーパーでも選択肢が豊富な今、どんなビールを選ぶかが、ダイエット成功のカギとなります。
1. 「低糖質ビール」と「糖質ゼロビール」の違いを知る
まず知っておきたいのは、パッケージに書かれた「糖質オフ」「糖質ゼロ」「カロリーオフ」などの違いです。
表記 | 意味 | 特徴 |
---|---|---|
糖質ゼロ | 100mlあたり糖質0.5g未満 | 甘さ・コクが控えめ。すっきり飲める |
糖質オフ | 一般的なビールより糖質を25%以上カット | バランス型で、ビールらしさが残る |
カロリーオフ | エネルギーが20〜40%カット | アルコール度数が低めな傾向あり |
たとえば「アサヒスタイルフリー」や「サントリーパーフェクトサントリービール」などは糖質ゼロとして人気ですが、「飲みごたえ」や「ホップの香り」で物足りなさを感じる人もいます。

そういう方には、糖質オフタイプを選ぶことで満足度を保ちつつ糖質カットが可能です。
2. 海外産ビールは要注意?糖質量に差がある
オーストラリアやヨーロッパのクラフトビールはアルコール度数が高めで、意外にも糖質・カロリーが高い銘柄が多いのが現実です。
たとえば…
- 海外製のエールビール → 糖質10〜15g/350ml
- 日本の糖質ゼロビール → 糖質0〜1g/350ml
ダイエット中の方が「オシャレだから」とクラフトビールを頻繁に飲んでいると、知らないうちに糖質過多になっていることも。
調理師としておすすめしたいのは、国内大手メーカーの「糖質表示あり」ビールを選ぶこと。
栄養成分表示がしっかりしているため、カロリー管理もしやすくなります。
. 発泡酒・第3のビールも選び方しだい
コスト面で選ばれることの多い発泡酒や「第3のビール(新ジャンル)」にも、ダイエット向けの商品は増えています。
おすすめは以下のようなタイプ:
- 【金麦〈糖質75%オフ〉】──飲みごたえがありつつも低糖質
- 【クリアアサヒ贅沢ゼロ】──糖質0g、でも香りが豊か
- 【淡麗グリーンラベル】──すっきりとした味で満足感◎
ただし、どれだけ糖質が少なくても、飲みすぎればカロリーオーバーになる点は同じです。
「2本まで」と決めるのが賢い飲み方です。
ビールと相性の良い“痩せおつまみ”5選
ビールの楽しみといえば、やはり「おつまみ」抜きには語れません。
しかし、揚げ物やスナック菓子ばかりでは、せっかく気をつけた飲み方も台無しに。
ここでは、調理師の視点から、“太りにくくて満足感のある”痩せおつまみを5品ご紹介します。どれも簡単で、家庭でもすぐに取り入れられるものばかりです。
1. 枝豆(塩ゆで/だし漬け)
枝豆は、ビールのお供の定番ですが、実はダイエットにも優れた一品。
植物性たんぱく質・食物繊維・ビタミンB群が豊富で、代謝を助けつつ満腹感も得られます。
おすすめの食べ方:
- 茹でたあと、白だしに軽く漬けて冷やす「だし枝豆」
- にんにく・ごま油を加えて“おつまみ感”をアップ
2. 冷奴(薬味を工夫してバリエーション豊かに)
シンプルな冷奴は、カロリーが低く、胃腸にも優しい。
特に、暑い時期は“冷たさ”が満足感につながり、食べすぎ防止にも◎。
おすすめトッピング例:
- おろししょうが+白ネギ+ポン酢
- キムチ+すりごま+オリーブオイル(発酵×脂質で腸活効果も)
- 納豆+海苔でたんぱく質&ミネラル補強
3. 鶏むね肉のたたき風 or 蒸し鶏
高たんぱく・低脂質の代表格である鶏むね肉は、ダイエットの強い味方です。
火を通しすぎず、しっとりジューシーに仕上げるのがポイント。
簡単レシピ例:
- 鶏むね肉に塩麹をまぶし、レンジで加熱
- ポン酢+大葉+すだちでさっぱり味に
4. きのこのマリネ
食物繊維が豊富で、腸内環境の改善にも効果的なきのこ。
ビールの苦味とも相性が良く、作り置きできる点も便利です。
調理ポイント:
- しめじ、エリンギ、舞茸などをオリーブオイル+酢で炒める
- お酢の効果で血糖値の上昇も抑えられる
5. スルメ/あたりめ(噛むおつまみ)
噛み応えがあることで満足感が得られ、「食べ過ぎ防止」に役立つおつまみ代表格。
糖質も脂質も少なく、低カロリーで長時間つまめる点が優秀です。
選び方の注意点:
- 味付けが濃すぎないものを選ぶ(塩分過多に注意)
- 添加物が少ない無塩タイプが理想
◆NGおつまみの例(避けたい組み合わせ)
- ポテトフライや唐揚げなどの“揚げ物系”
- 味の濃いスナック菓子(チップス・ジャーキー)
- チーズの食べすぎ(脂質過多になる)
「脂っこい・しょっぱい・甘い」の3拍子が揃ったものは、つい食べ過ぎてしまう傾向があるため要注意です。
どうしても飲みたいときの「帳消しルール」

「今日は飲みたい気分だけど、太るのが気になる…」
そんな日は誰にでもあるもの。ダイエットは“我慢”の積み重ねではなく、上手な“帳消し習慣”を持っているかどうかで結果が大きく変わります。
ここでは、調理師として日々の食習慣に取り入れやすい“リセットルール”をお伝えします。
1. 飲んだあとの「軽い運動」は最強のリセット
アルコールを摂取すると、体は「アルコール代謝」中心に働くため、脂肪燃焼が後回しになります。
これを防ぐには、飲酒後1〜2時間以内に軽い運動を行うのがおすすめです。
例:
- 10分程度のゆるい散歩
- ストレッチやヨガポーズ(ねじり系・開脚系が◎)
- 入浴後の脚上げ体操
2. 翌朝の「リセットごはん」が重要
飲酒の翌朝は、体が軽度の脱水状態にあり、肝臓も疲れています。
この状態を放置すると、代謝低下・むくみ・だるさが長引いてしまいます。
そこでおすすめなのが、以下のような“やさしい朝食”です
- 具だくさん味噌汁+納豆+ごはん(玄米や雑穀入りがベスト)
- おかゆ+ゆで卵+梅干し
- バナナ+無糖ヨーグルト+はちみつ少々
ポイントは、
- 水分・たんぱく質・発酵食品を意識的に摂ること
- カフェインの摂りすぎには注意し、温かい白湯や麦茶を添えること
3. 食べ過ぎた翌日は“整える日”に

前日の摂取カロリーや塩分量が多かった場合、次の日は「引き算」ではなく「整える」ことを意識しましょう。
実践例:
- 朝〜昼:軽め+消化の良い食事
- 夜:野菜中心で胃腸を休ませる
- 水分:1.5〜2リットルのこまめな補給
- 入浴:ぬるめのお湯で15分程度(代謝促進)
これだけで、体重の“リバウンド”を防げるどころか、むしろ翌日に体が軽くなる実感を得る方も少なくありません。
4. 飲みたい日こそ「プラス1の工夫」を
調理師としてよく伝えるのが、“プラス1の野菜”や“プラス1の汁物”の力です。
たとえばビールに揚げ物を合わせるときも、横に「トマトと玉ねぎのサラダ」「わかめスープ」を添えるだけで、消化や血糖コントロールの助けになります。
こうした小さな積み重ねが、無理なく続く“太らない飲み方”につながります。

ビールと上手に付き合う人の共通点
ビールを飲むこと自体を「悪」とせず、楽しみながら体型も健康もキープしている人には、いくつかの共通点があります。
調理師として、日々の食事指導や現場で接してきた中でも、“飲んでも太らない人”には習慣化された考え方や行動があるのです。
1. 「ビール=ごほうび」として位置づけている
このようにメリハリをつけることで、飲み過ぎ・食べ過ぎを防ぎやすくなります。
加えて、「今日はビールを飲むから、昼は控えめにしよう」「おつまみは枝豆と冷奴で軽く済ませよう」といった“調整力”を自然と発揮しているのも特徴です。
2. 「ビールをおいしく飲むための生活習慣」を持っている
実は、体を動かして汗をかいたあとや、良質な食事をしたあとに飲むビールほど、おいしさが際立ちます。
太らない人ほど、
- 適度な運動(ウォーキングや軽い筋トレ)
- バランスの良い食生活
- 睡眠リズムの安定
といった日々の健康習慣を整えた上でビールを楽しんでいるのです。
つまり、ただ飲むだけではなく、“飲むことをもっと楽しむための体づくり”を意識している、とも言えるでしょう。

3. 「食事の質」を整えることが習慣化している
おつまみをコンビニや外食で済ませる人よりも、自宅で簡単でも“自分の手で作る人”のほうが、体型も整っている傾向があります。
たとえば、
- 市販の唐揚げではなく、自家製の鶏むねの香草焼き
- ポテチではなく、きのこのマリネや塩昆布キャベツ
- お茶漬けではなく、もち麦入りの雑炊や味噌汁
調理師として感じるのは、「手をかけた食事をしている人は、自分の体への意識も高い」ということ。
そしてそれは、結果として“無理なく痩せる”という形で表れるのです。
4. 「飲んでも引きずらない」マインドがある
もう一つの大きな違いは、メンタルの持ち方。
「昨日飲みすぎたかも…」という日は、必要以上に自分を責めるのではなく、淡々とリセット行動に移れる人が多いのです。
- 翌朝に体重を測る
- 白湯を飲んで胃腸をいたわる
- 朝食を軽めにしてリズムを整える
こうした“行動で整える力”があるからこそ、ビールを「太る原因」にせず、あくまで楽しみの一つとして上手に取り入れているのです。
まとめ|“楽しみながら痩せる”という選択

ダイエット中にビールを飲むことは、決して間違いではありません。
むしろ大切なのは、自分の「楽しみ」を我慢することなく、バランスよく取り入れる工夫を身につけることです。
- 飲む頻度や量を見直す
- 食べ合わせを工夫する
- 翌日以降のリセット習慣を持つ
これらを意識するだけで、「ビール=太る」という思い込みから自由になり、日々の食事や生活そのものが心地よいものへと変わっていきます。
私たちは「完璧な食事」よりも、「気持ちよく続けられる習慣」が何より大切だと考えています。
そしてそれは、一人で頑張らず、専門家と一緒に取り組むことで、もっと楽しく・確実に続けられるものです。
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