たんぱく質不足の5サインと必要量|体重×gで即わかる改善法

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※本記事はNSCA-CPTのトレーナー、cortis代表・日原裕太が現場実績に基づいて執筆しています。

  • たんぱく質の役割(体づくり・ホルモン・免疫)をやさしく整理 難しい学術語は避け、まず「何のために必要か」を一枚で把握。
  • 不足で起こりやすい不調5つ(だるさ/肌・髪/むくみ/集中低下/風邪) 「症状→理由→埋め方」の順で、各90〜120字のミニ解説に要約。
  • 必要量は体重×1.0〜1.6gで即計算(活動量で調整) 例:60kg → 72〜96g/日。各食20〜30gに分ける“分散型”が基本。
  • コンビニ&夜ごはんの高たんぱく例をそのまま真似できる 主菜+乳製品/大豆で1食20〜30gへ。忙しい日でも再現しやすい組み合わせ。
  • 時間がない日のショートカット(プロテイン/宅配食) 食事で7割、足りない分はWPIなどで補助。後半で選び方も解説。

たんぱく質とは?役割と基礎知識

たんぱく質と聞くと「筋肉のための栄養素」というイメージを持つ方が多いかもしれません。もちろん正解ですが、実際はそれ以上の働きをしています。

体の大部分をつくる“土台”であり、筋肉だけでなく内臓・皮膚・髪・爪にも欠かせません。

さらに厚生労働省「e-ヘルスネット」によれば、酵素・ホルモン・免疫成分までもがたんぱく質から合成されているとのこと。見える部分も見えない部分も支えている、まさに生命活動の基盤といえる栄養素です。

たんぱく質の主な働きと役割

「筋肉の材料」というイメージが強いですが、実際はそれ以上。からだを形づくる構成材料であり、 調子を整える成分(酵素・ホルモン)免疫にも関わります。

体の構成材料になる

筋肉・臓器・皮膚・髪・爪など、あらゆる「からだのパーツ」をつくる基礎素材です。

調子を整える成分をつくる

酵素やホルモンの材料となり、体内バランスの調整に関与します。

免疫を支える

抗体や免疫細胞の材料になり、感染症から体を守るはたらきを支援します。

栄養や酸素を運ぶ

血液中のたんぱく質(例:ヘモグロビンなど)が、栄養や酸素の“運搬役”を担います。

※ ダイエット中にカロリーだけを減らすと、たんぱく質が不足しやすく体調や代謝が落ちる場合があります。食事全体のバランスに注意しましょう。

たんぱく質の“質”を示す「アミノ酸スコア」とは?

アミノ酸スコアは、必須アミノ酸の含まれ方(バランス)を数値化した指標です。100に近いほど、 からだで有効に使われやすい“質のよい”たんぱく質の目安になります。

主な食品のアミノ酸スコア(目安)
食品名 アミノ酸スコア(目安) 補足
100 バランスが良く、料理にも使いやすい
牛乳 100 ヨーグルト・チーズなどの乳製品も活用しやすい
鶏むね肉 100 高たんぱく・低脂質の代表格
大豆製品(納豆・豆腐など) 86〜100 製品や加工で幅あり。組み合わせで補い合える
白米 約65 卵や大豆と組み合わせるとバランスUP
小麦粉 約44 主菜や乳製品を足して質を底上げ

出典・参考: 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)2020年版」等 /数値は記事執筆時点の一般的な目安です。

たんぱく質が不足するとどうなる?健康への5つの影響

「最近、すぐ疲れる」「肌が荒れやすい」「風邪が長引く」…そんな変化は、たんぱく質不足が一因のことがあります。 たんぱく質は筋肉だけでなく、ホルモン・免疫・肌や髪などにも関わるため、不足するとからだの内側から少しずつサインが現れます。 ここでは多くの方に見られやすい5つの症状と背景をわかりやすく解説します。

不足による主な症状(早見表)
影響 よくあるサイン 背景・理由 すぐできる埋め方(目安量)
疲れやすい/集中力が落ちる やる気が出ない・ぼーっとする・イライラしやすい 神経伝達物質(ドーパミン・セロトニン等)の材料不足 ・卵2個 or ヨーグルト200g+ナッツ
・鶏むね100g or 納豆1P+豆腐150g
筋肉量・基礎代謝の低下 太りやすい・冷えやすい・疲労感 筋たんぱくの分解>合成に傾く(回復遅延) ・各食20〜30gを分散
・鶏むね/鮭/卵+主食でバランス
肌・髪・爪のトラブル 乾燥・くすみ/パサつき・抜け毛/爪割れ コラーゲン・ケラチン材料の優先度低下 ・卵/魚/大豆+野菜(ビタミンC)
・乳製品で補助
ホルモンバランスの乱れ 生理不順・気分の浮き沈み・むくみ/冷え ホルモン合成に必要なアミノ酸の供給不足 ・主菜+大豆/乳製品を毎食
・間食にプロテイン200ml
免疫力の低下 風邪/感染症にかかりやすい・治りが遅い 抗体/免疫細胞などの材料不足 ・消化の良いスープ(鶏ささみ100g+豆腐200g)
・十分な睡眠/水分

疲れやすくなる/集中力が落ちる

たんぱく質は、脳内の神経伝達物質(ドーパミン・セロトニンなど)の材料です。 不足すると「元気が出ない」「集中できない」「イライラしやすい」といった変化が起こりやすくなります (参考: 第一三共ヘルスケアJNSV論文 )。また筋肉量が落ちると、日常動作でも疲れやすく感じます。

ミニTips:各食20〜30gを目安に、卵2個・鶏むね100g・納豆1P+豆腐150g・ヨーグルト200gなどで“分散補給”。 ビタミンB群を含む主食/副菜と組み合わせると、エネルギー代謝も助けられます。

筋肉量・基礎代謝の低下

筋肉は休んでいる間も分解と合成を繰り返します。材料が足りないと合成が追いつかず、筋肉量が少しずつ減少 → 基礎代謝も下がりやすくなります。 減量中でも必要量のたんぱく質を確保することで、筋量や代謝の低下を抑える工夫が重要です (参考: 筑波大学リポジトリ)。

ミニTips:鶏むね/鮭/卵+主食で各食20〜30g。運動日は間食に牛乳200mlやプロテイン200mlを活用。

肌・髪・爪のトラブル

肌(コラーゲン)・髪/爪(ケラチン)はたんぱく質由来成分がベース。 不足時は生命維持が優先され、外側のケアに回る栄養が後回しになり、乾燥・ツヤ低下・爪割れなどが起きやすくなります。

ミニTips:卵・魚・大豆・乳製品を毎食のどこかに。ビタミンCの多い野菜や果物と合わせると、からだづくりを後押しします。

ホルモンバランスの乱れ

多くのホルモンはアミノ酸(たんぱく質)を材料に合成されます(例:インスリン、甲状腺ホルモン、成長ホルモンなど)。 不足が続くと合成/分泌に影響し、リズムや気分の波、冷え/むくみなどにつながることがあります (参考: e-ヘルスネット「アミノ酸」)。

ミニTips:主菜(肉/魚)+大豆/乳製品をセットに。間食をプロテイン200mlへ置き換えると不足分を補いやすい。

免疫力の低下・病気にかかりやすくなる

抗体や白血球、サイトカインなど、免疫に関わる多くの要素はたんぱく質から作られます。 不足が続けば防御力は下がりやすく、体調を崩しがちに (参考総説: Nutrition and Immunity)。

ミニTips:消化にやさしいスープ(鶏ささみ100g+豆腐200g)で補給。十分な睡眠・水分・体温管理もセットで。

※ 体調不良が続く/悪化する場合は、医療機関の受診をご検討ください(本記事は一般的な栄養情報です)。

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1日の必要なたんぱく質は「体重×g」で計算できる

目標摂取量(g)=体重(kg)×1.0〜1.6(活動量で調整)。
例:60kg → 72〜96g/日。取り方は“分散型”が基本で、各食20〜30gに分けると続けやすく、満足感も安定します。

根拠・参考: 日本人の食事摂取基準(2025年版)FAO/WHO/UNU(成人の安全水準 0.83g/kg/日)ISSN Position Stand(運動者 1.4–2.0g/kg/日)

※ 妊娠・授乳中、持病のある方、治療食が必要な方は医療専門職にご相談ください。本記事は一般的な栄養情報です(断定は避けています)。

kg
※ “分散型”で各食20〜30gを目安に
推奨レンジ(/日)
7296 g
1食あたりの目安
2432 g/食
すぐできる“埋め方”の例
  • ゆで卵2個(約12g)+サラダチキン80g(約17g)
  • 納豆1P(約8g)+豆腐150g(約10g)+ヨーグルト200g(約10g)
  • 鮭切り身80g(約18g)+味噌汁に豆腐100g(約5g)
体重別の目安(g/日)
体重 座りが多い
×1.0–1.2
ほどほど動く
×1.2–1.4
よく動く/筋トレ
×1.4–1.6
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「じゃあ今日なにを食べれば?」という方へ。次の章で“コンビニで揃う組み合わせ”や“夜ごはんの具体例”をそのまま真似できる形で紹介します。

忙しい人のショートカット

「毎日しっかり自炊はむずかしい」— そんな日は、“考える負担の外注”“不足分の後追い”で回しましょう。 週に1〜3食だけ置換でも十分機能します。

ミールキット/宅配=“考える負担”を外注

  • 献立・買い出し・下処理を丸ごと短縮。疲れていても「迷わず食べられる」。
  • 週1〜3食を置換するだけでも、栄養のムラと外食の暴走を抑えやすい。
  • 油が多いものは避け、高たんぱく×低脂質に寄せる基準だけキープ。
回し方のコツ:「平日=置換」「週末=自炊/作り置き」で、“考える”日を減らす。余裕がある日に下味冷凍を1〜2品作成。

プロテイン=“食事7割+不足分を後追い”

  • 基本は食事で7割。足りない分だけ、1回15〜25gを目安に後追いで補助。
  • おすすめタイミングは(時短・満腹感)と運動後(回復)。
  • 牛乳200mlやギリシャヨーグルトも、“食事の延長”として使いやすい。

オススメ:素早くたんぱく質を補いたい日に。

ULTORA プロテイン
オススメ補足:プロテインは“置き換え主体”ではなく不足分の補助が基本。まずは各食20〜30gを食事で確保し、足りない分だけ後追いで。

※ 体調や既往症がある場合は、無理をせず専門家/医療機関にご相談ください(一般的な栄養情報です)。

間食・買い置き

“切らさない仕組み”を作ると、1日のたんぱく質合計が安定します。冷蔵と常温を組み合わせ、定位置化買い物リスト固定で迷いを減らしましょう。

冷蔵の買い置き(朝・間食どちらも使いやすい)

  • 高たんぱく(ギリシャ)ヨーグルト/無糖ヨーグルト
  • カッテージチーズ/低脂肪チーズ
  • ゆで卵(作り置き)/豆腐(小分け)

常温の買い置き(職場・バッグにも)

  • ツナ水煮缶/サバ水煮缶(小)
  • 大豆パウチ/サラダビーンズ
  • 素焼きナッツ(小袋)
仕組み化のコツ:冷蔵庫の同じ段・棚に“たんぱく質ゾーン”を作る。買い物リストはスマホに固定し、減ったらすぐ補充。

オススメ:買い置きするなら“高たんぱく×満足感”のヨーグルトを。

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オススメ補足:朝・間食のどちらにも使えて分散補給しやすいのが利点。まずは各食20〜30gを食事で満たし、足りない分を間食で回収。

※ 体調や既往症がある場合は、無理をせず専門家/医療機関にご相談ください(一般的な栄養情報です)。

食事とプロテインでたんぱく質を補うには?効率的な摂り方と選び方

「たんぱく質が大事なのはわかったけれど、毎日ちゃんと摂れているのかな?」――そう感じる方は多いです。
基本は食事からの摂取厚生労働省 e-ヘルスネットでも、 体の構成・酵素・ホルモン・免疫など多面的な役割が示されています。まずは日々の食事で“分散して”取り入れましょう。

よく使う主菜
  • 鶏むね/ささみ・豚ヒレ・牛赤身・鮭/サバ/マグロ
  • 卵・大豆製品(納豆/豆腐/厚揚げ)・乳製品(牛乳/ヨーグルト)
摂り方のコツ
  • 各食20〜30gを目安に“分散型”で
  • 主菜+乳製品/大豆で1品足しするだけでも不足を埋めやすい

アミノ酸スコアとは?

たんぱく質の“質”を表す指標で、必須アミノ酸のバランスを数値化したもの。
文部科学省の解説でも、 スコアが100に近いほど質の良いたんぱく質の目安とされています。

主な食品のアミノ酸スコア(目安)
食品名 アミノ酸スコア 補足
100“お手本”食材。料理に使いやすい
牛乳100ヨーグルト・チーズも活用しやすい
鶏むね肉100高たんぱく・低脂質
大豆製品(納豆・豆腐など)86〜100製品差あり。組み合わせで補い合える
白米約65卵や大豆と合わせてバランスUP
小麦粉約44主菜や乳製品を足して質を底上げ

出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)」等をもとにした一般的な目安です。

食材によって“質”に差があるため、いろいろ組み合わせて摂ることが重要です。

サプリやプロテインでの補助もおすすめ

忙しくて食事が偏る、食が細い、運動量が多い――そんなときは補助食品の出番。
1日60g以上を毎食で満たすのが難しい方でも、食事で“7割”、不足分をプロテインで補えば続けやすくなります。

プロテインの種類と特徴【比較表】

プロテインの種類と特徴(原料・吸収・おすすめのタイミング)
種類 原料 吸収 特徴 おすすめのタイミング
ホエイ 牛乳 速い 筋たんぱく合成をサポート。溶けやすく飲みやすい トレーニング直後・朝
ソイ 大豆 ゆるやか 植物性・腹持ち◎。美容/ダイエット目的に人気 朝食・間食
カゼイン 牛乳 ゆるやか 長時間にわたりアミノ酸を供給 就寝前・長時間空く前

目的やライフスタイルに合うタイプを選ぶのが続けるコツ。飲用は“食事の補助”として活用しましょう。

まずは“飲みやすさ”で選んでOK。続けられる1本を。
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※ 本章は一般的な栄養情報です。持病・治療中・妊娠/授乳の方は医療専門職へご相談ください。

Q&A(よくある質問)

朝と夜、どちらでたんぱく質を多めに取るべき?

朝やや多め+夜で回収が実用的です。日中の集中力や満腹感を保ちやすく、最終的には1日の総量を満たすことが最優先です。

目安:各食20〜30gを分散。朝は卵・ヨーグルト・鶏むねなど“準備いらず”を優先。

プロテインは食事置き換えにしてもいい?

毎食置換は非推奨。基本は食事で7割を満たし、不足分を後追いで補助します。時間がない朝だけ置換などの部分利用はOK。

“食事の延長”として牛乳200mlやギリシャヨーグルトも使い勝手◎。

一度に吸収できる量の上限は?

体格・活動・内容で変わりますが目安は20〜40g。まずは1日の総量が満たせているか、そのうえで3〜4回に分ける設計が安定します。

運動後は吸収・回復の面で摂りやすいタイミングです。

※ 体調や既往症がある場合は、無理をせず専門家/医療機関にご相談ください(本Q&Aは一般的な栄養情報です)。

まとめ|今の食事でたんぱく質、足りてる?

たんぱく質は、筋肉だけでなく肌・髪・ホルモン・免疫など、身体の“あらゆる働き”を支える大切な栄養素です。 それでも現代のライフスタイルでは不足しやすく、知らないうちに不調や美容トラブルの原因になっていることもあります。

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たんぱく質不足が疑われるチェックポイント

以下の項目に、当てはまるものはありませんか?

  • 最近、寝ても疲れが取れにくい
  • 髪がパサつく/爪が割れやすい/肌が乾燥気味
  • 食事でたんぱく質をあまり意識していない
  • 筋トレやダイエットをしているのに体調がイマイチ
  • 朝食を抜いてしまう or 炭水化物中心の食生活になりがち

1つでも当てはまる方は、今のたんぱく質摂取量を見直すタイミングかもしれません。

自分に合ったたんぱく質の摂り方、知ってますか?

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